パーキンソン病やアルツハイマー病、筋萎縮性側索硬化症といった加齢性の神経疾患は高齢化社会の到来とともに患者数が増加の一途を辿っており、その診断法、治療法を確立することが大きな社会的要請となっています。
私たちの研究グループでは主に筋萎縮性側索硬化症とパーキンソン病に焦点を当てて、シスメックス株式会社との共同研究による患者さんの血液・髄液を用いた簡便で精度の高い診断法の開発や、細胞モデル・動物モデルを用いた発症や症状進行要因の解明、治験を含めた新たな治療法の開発を行っています。これらの研究を有機的に組み合わせることにより、患者さんの早期診断とより効果の高い治療を実施できる体制づくりを目指しています。
大阪大学大学院連合小児発達学研究科
神経発達・変性疾患共同研究講座
特任教授 長野 清一