JR畝傍駅の「存在価値」とは?

突然ですが、「橿原市のイメージは?」と  橿原市内外の方に聞いてみると…

「橿原市って、頑張っているようだけど…   残念!もう少し。」といわれます。

何かというと、全国にアピールできる場所やコンテンツ(素材)、財産が結構有るのに活かせていない、というのです。 

ここでは、JR畝傍駅の「存在価値」とは?   との観点で考えてみます。

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JR畝傍駅の魅力と存在価値  とは?

その1

昭和レトロな木造駅舎

1940年(昭和15年)に改築された

寺社風建築の木造駅舎。

戦災にも遭わず改築当時のままの姿。

大正時代の木材も再利用されており

今となっては貴重な駅舎なのです。

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その

貴賓室併設する駅

紀元2600年記念式典に合わせて改築

された駅舎は天皇陛下が使用された

とても貴重な駅舎でもあります

一般に公開されている貴賓室も

本当に限られた存在なのです

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その

貴重な昭和初期の品々

貴賓室に使用されている台湾ひのき。

当時のままの赤い絨毯、カーテン。

洗面台と水洗便所。壁クロス等々。

昭和初期のまま、貴重な品々が

残されていること自体奇跡なのです。

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その

時代の面影が残る駅

JR畝傍駅には1940年(昭和15年)の

改築の以前の痕跡や、電気放送等の

当時最先端の設備を設置したことが

確認できる面影が残ります。

貴賓室以外にも当時を確認できる

今となっては貴重な駅舎なのです。

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その

愛され親しまれる駅

駅マルシェをはじめ、愛宕祭り等の

地域のイベントの開催地としても

定期的に利用される畝傍駅。

開催時には多数の方が訪れます。

地域住民による清掃も頻繁に行われ、

地域活動が活発に行われています。

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その

市中心部に位置する

橿原市の中心部に位置する駅として

また、観光拠点としても重要です。

近畿日本鉄道の各駅と連携すると

歴史、自然、スポーツ、医療といった

「癒しのまち」橿原市と奈良県内を

広く巡る事ができます。

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   以上から     駅の現在と魅力をまとめ、合わせて、その残念なところも挙げてみると…

・築80年以上の昭和レトロな駅。戦災も受けずにほぼ現在もそのままの姿で存在し市民に使われ続けている。

           ですが…  今も80年前の駅舎が残る意義と駅の歴史に関わる「紀元2600年式典」「昭和の大礼の」がどういうもので、畝傍駅と関わりが周知されていない

・木造レトロ駅舎で貴賓室併設というのはかなり珍しい駅。

       ですが…  その価値があまり周知されていない。付近の魅力と結びついて、駅を訪れるというキッカケがない。 現在、貴賓室前に常に車が止まっていて映えない撮影スポット。

・貴賓室の存在は現役駅舎では極秘事項が多いが、畝傍駅貴賓室では、ベールに包まれている皇室の存在の片鱗を身近に触れることが可能。「人間宣言前と後の天皇陛下」(戦前と戦後)を知ると、貴賓室便所が実際に観覧できることも貴重。

            ですが…  当時の家具やシャンデリア等は別の場所で保管されている。その貴重な存在自体が周知・理解されていない。

・JR西日本観光路線としての駅。万葉まほろば線には他に奈良駅、三輪駅、桜井駅等がある。

             ですが…  利用者が少なく、畝傍駅は無人駅。周辺の観光スポットと共に魅力を生かしきれていない。

・駅マルシェや市民清掃など、地域活動も活発に行われていて市民の憩いの場である。

             ですが…  無人駅で施設維持と管理負担が大きく、今のままでは簡素化必要があると施設関係者は考えている。

   JR畝傍駅  は既にその存在価値が高いはずだが、さらに価値を高め現状を改善すれば、魅力的な施設として市の内外から多くの人が集まる拠点になる可能性が十分にある、と考えます。

では、どうすればその存在価値を高め、現状を改善できるのか?


「はじまりの地、橿原市にある『過去』と『未来』を継承するシンボルとしての施設としてのJR畝傍駅」となりえます。

     神武天皇陵(神話時代)、明日香・藤原京跡(飛鳥時代)、今井町(江戸時代)、そして、昭和初期の「JR畝傍駅」と、最先端医療を有する奈良県立医科大学と附属病院。

それほど広くない範囲に各時代を象徴する存在があるのは珍しいと思いませんか?

これを上手に活用し次の世代に継承することが、今いる我々の使命ではないでしょうか。

ただ、この場所に存在する事、ここでしか得られない何かを創出しなければ、ネット時代の今、人に来てもらえません。

他でもない、この場所での存在意義が必要です。(ネットは呼び水として利用すべきと考えます)

そしてこの場所からシームレスな波及効果として周辺地域その他の広範囲に展開できるイベントとコンテンツが人を呼び、活性化につながる可能性が見えてきます。

これらを具体的に市民の立場で提案していきたい、と考えています。