「っよっしゃ! 終わり!」
「ちょっと、シー。油断しちゃ駄目だよ!」
「そういうボーこそすでにご飯の食べてるじゃん。」
「え? むぐむぐ それはさ・・・ もごもご ・・・関係ないでしょ?」
「食べ終わってからしゃべるんだな。」
ドラゴンの討伐も終わり、安全地帯となった火山で休憩を取る。こういうときは大体ヤミが周囲を警戒してくれている。
「ヤミも一緒に食べようぜ! ・・・ヤミ?」
「・・・」
「どうしたのオッチン?」
「・・・あ、あぁすみません。早速食いましょう!」
「ああ。そうしよう!」
こうして、ふたたび昼食に戻る。
勇者パーティーの冒険もそろそろ終盤にさしかかってくるのだろうか。
╋╋╋╋╋╋
「勇者、ソー・クシーよ。そなたに魔王討伐の任務を与える。」
「はっ!」
俺が勇者討伐を命令されたのは、どうしてなんだろうな。
俺は、学校でも成績下位。運動もそんなに得意ではなかった。
それでも、不可解なのは、「性格」だろう。
もともと性格は暗かった。勇者とは思えないほど沈んでいて、絶望の塊みたいだった。
これが変わったのは「ボー」のおかげだろう。
彼女と一緒に旅をするから、俺は少しずつ性格を変えられた。
王様の心は分からない。
だが、小耳に挟んだ話がある。
王様から、「子供の中でもっとも勇敢な者を差し出せ」とお達しがあったそうだ。
当然、子供を冒険に出すなんて危険なことをさせたくはないだろう。
まして、この子供の保護所は子供達の親からもらう月謝で成り立っている。
だから、もう親がおらず保護として入れざるを得なかった「俺」を追放するために推薦した。
あり得る話だ。
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