こんにちは。比嘉です。
今回は電気通信大学の一年生がどのような勉強をするのか私自身の体験も踏まえつつ紹介していきたいと思います。電気通信大学でどんな授業をするのか知りたい!理工系の大学生がどのような授業を受けているのか知りたい!という人向けの内容となっています。
今回紹介するのは私が履修した科目です。履修していない選択科目についてはわからないので書きません。ごめんね。
また私は2020年度入学生なのですが、ちょうどその時期は新型コロナウイルスが大流行した時期なので一年前期のほぼすべての授業がオンラインで行われました。なので対面での授業のないようと異なる可能性があります。ご容赦くださいませ。
一年生が習う理系の科目です。ほとんどが必修科目なので単位を落とさないように。
高校の数IIIでやった微分積分をさらにパワーアップさせたような科目です。第一は微分と積分の比率が8:2くらいで、ゴリゴリ計算をしていくような科目ですが、高校数学がきちんとできていればそのレールに乗っていくような感じでできます。例えばどのような問題かというと、
こんな感じです。どちらかというと「大学生の勉強してるな~」とはあまりなりません。あくまでも高校の延長のようなかんじですね。逆に言えば高校での数学がしっかりできないとここで単位を落としかねないので注意しましょう。
高校数学では扱わない行列というものを勉強していきます。行列とは
こんなやつです。イメージとしては数Bのベクトルを拡張した感じです。こいつがいろいろな分野でめちゃくちゃ役立ちます。すごい。
新しい概念ですが前半は計算問題だらけなのでこいつも「大学生の勉強してるな~」とはあまりならないかも。簡約化もうヤダ。。。 後期の線形代数第二のお話は大学数学っぽくて好きです。
上記の微分積分学第一と線形代数第一の演習を行います。微分積分学と線形代数の授業でも宿題が出るし、この授業でも宿題が出ます。やめてよ
そして数学演習にはウェブサイトがあり、そこに6年分の授業内容と中間期末試験の過去問が載ってます。やったね!(http://www.sugaku-ensyu.e-one.uec.ac.jp/)
その名の通り物理学について勉強します。第一では力学と波動を習います。高校物理のイメージとはガラッと変わって、数学がめちゃくちゃ結びついてきます。具体的には微分方程式を解いていくのですが、この微分方程式というやつは簡単に言ったら微積分を使うやつで、後期の解析学で詳しく勉強するので最初の方は???ってなります。ただそんなに難しい微積分をするわけではないです。高校までの物理のイメージと大きくギャップがあるのでそこを乗り越えられるかが重要です。電気通信大学には物理寺子屋(https://twitter.com/terakoyauec?lang=ja)という先輩たちにわからないところをサポートしてもらうところもあります。もし苦戦していたら利用してみては。
その名の通り化学について勉強します。第一では原子の電子配列や軌道、熱力学についてお勉強します。初っ端から厨二心をくすぐるような難解な用語(シュレディンガー方程式、パウリの排他律など)がとびかうので(俺、理系大学生だ…)という快感に浸れます。かくいう私もその快感に溺れ、今までの人生で一番努力したノートのとり方を実践していましたが、一か月で飽きました。高校の化学の教科書のコラムに載っているような話を理論的に解明していくような感じで個人的には面白かったです。興味と成績は比例しない
頑張って書いた頃の化学ノート
他にも物理学演習第一が選択科目として履修できます。
専門的な学問について実践的で総合的な姿勢を身につけるための学問らしいです。
電通大にはキャリア系の科目がいくつかあるのですが1年生で履修できるのはこれだけです。前半は社会に出たときのビジョンやその時に必要な話し方、聞き方を学びます。例年なら後半に図書館実習や企業見学ができたのですが、2020年度はリモートで行いました。本当はsonyを見学したかったのですが、先着順の希望調査をすっかり忘れてあまり興味のない企業に飛ばされてしまいました。内容自体は面白かったですが、なんせ月曜1限なのでそれが一番きつかったです。
電通大では一年の後期に類に配属され、さらに二年の前期にプログラムへと配属され、より専門性の高い内容を勉強します(詳しいことは今後書く予定)。この授業の前半ではそれぞれのプログラムではこんなことしますよー、こんな研究室がありますよーということを教授らから聞いて、その感想をレポートとして提出します。超楽。後半ではPython(パイソンと言います)というプログラミング言語を用いた授業をしました。正直、よくわかりませんでした。
コンピューターのあれこれについて学びます。具体的にはコンピュータはどのようなシステムを使って動いているのかUNIXというOSを使ってその基礎を学んだり、HTMLやCSSなどの簡単な言語を用いてWebサイトを作ってみたり、理系学生には必要不可欠のLaTeX(ラテフと言いますラテックスと読んでいたらバカにされました)という文章作成システムの使い方なども学びます。
1年前期の中では群を抜いて情報系っぽい授業です。I類(情報系)やII類(融合系)に進みたい人はこれから学ぶことの基礎になるので十分理解するようにしましょう(特にUNIXとLaTeX!)。
とんでもない授業です。実験系の科目はどの理系大学でもやりますが、とにかくこいつはきつい。例年では、前期では前半クラスがA、後半クラスがBを履修し、後期では前期では前半クラスがB、後半クラスがAを履修するのですが、2020年度はA,Bを隔週交互に行われたので、AB両方記述します。
Aは物理学、Bは化学の実験を行います。実際に様々な実験を行ってそれについてのレポートを書きます。2020年度前期はすべてオンライン授業だったのでだったので、資料と実験もしてないのに実験結果が送られてきて、それをもとに実験レポートを書きます。実験してないのになぜレポートを書くのだ…実験したい!と思っていた時期が私にもありました。
実験Bはそこまできつくないです。めちゃくちゃでもいいので指示通りレポートを出せば再提出はそんなないです。問題はAですよA。実験も長ったらしいものが結構あります。実験は3,4限(約180分)を使って行うのですが、時間内に終わらないこともザラです。ある実験で13時から始めて17時くらいに帰りました。グループの中で私が一番帰るのが早かったです。何よりきついのはレポート。ほぼ100%再提出を求められます。ちゃんとフィードバックはしてくれるので指示通りに修正すれば何とかなります(中には何を言っているのかよくわからない採点官もいるらしい!こればかりは運だ!)。余談だが、レポートにはLaTeXを酷使するので本当はこの授業がコンピュータリテラシーであると唱える人もいる。実験の量も相まって、春休みになってもレポートを書き続けるという苦行を強いられる人もちらほら。とにかく本当にやりたくないです。単位をくださりありがとうございます。
画像フォルダ内に唯一あった実験らしき資料(おそらく実験B)
どんな実験内容だったかもわかりません 記憶の彼方へ消えました つまりそういうことです
英語や第二言語についての科目です。
通称AWE。その名の通り英語のライティングを勉強します。一つのテーマを自分で決めてそれがどれだけ素晴らしいかを熱弁するエッセイ(600語くらい)を書いたり、何かの「手順」を説明する文章を書いたりします。その中で英語の文章の書き方の決まり、最初の段落はこれを書いて、真ん中はこれ、最後はこう書いて…といったようなルールを学びます。ちなみに先生はランダムで決まり(私たちの年度だけだったらしい)、だいたいはネイティブの先生なのですが、私は日本の先生でした。ラッキー!
通称ASE。その名の通り英語のスピーキングを勉強します。勝手はAWEと似ていて、テーマを決めてそれについての文章やパワーポイントを作成し、先生の前で発表します。私は英語力に自信がないので、パワーポイントでごり押しました。とにかくこの授業はコミュニケーション能力、そしていかに自分の伝えたいことを伝えるかというプレゼン力も重視されます。まぁへましない限り単位は取れるでしょう。たぶん
2つの英語科目は高校ではあまり重視されていなかった面を取り扱うので新鮮さがある反面難しく思う人もちらほら。英語ってのは科目じゃなくて言葉なんだなって思い知らされます。
だいたいの大学では英語以外の言語、第二言語を学びます。電通大では中国語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、韓国語の中から1つ選択し、必ず履修しなければなりません。私はドイツ語を選びました。ドイツ語の授業は文法メイン(一応発音もするがテストでは出題しない)で後期の第二まで進みます。ドイツ語の構造は英語とよく似ていて、使う文字もほぼアルファベットです。しかし男性名詞女性名詞中性名詞でその後の動詞がうんたらかんたらと訳の分からない話になってきます。あっ、英語って簡単なんだな…と痛感します。ちなみにテストでは辞書のもちこみOKなので単語をガンガン覚えるとか、そんなことはしません。
他に選択第二言語が選択科目として履修できます。
スポーツに関連した科目を習います。
最初に思ったのが、「大学に体育ってあるんだ…」ってことです。体育、あるんです。例年なら種目(サッカー、テニスなど)を一つ選んで運動をするのですが、2020年度前期はオンラインだったでそのようなものはナシ。後期にある健康論という高校の保健体育みたいなやつをずーっとやってました。ザ・体育って感じです。特別なことはしなかった記憶。
教職については別途ページ作成中…
いかがでしたか?電通大に興味を持った人はほかのページもあるので、ぜひ見ていってください!