私を、みんなを守ってくれたあの人たちの、強くて大きな背中に憧れた。
「いつか自分も、あの背中に追いつきたい」
その想いを胸に、ただひたすら走り続けた。
けれど、頑張れば頑張るほど、あの人たちとの距離を思い知らされた。
共に夢を追いかける隣のあなたに、いつしか劣等感を抱くようになった。
自分の強さを証明したくて、1人で必死にもがき続けた。
でも、あまりに強大な敵を前に、何もできなかった。
――「私が抱いた夢も、憧れも、結局は幻だったのか」
そんなときに手を差し伸べてくれたのは、
「一緒に戦おう」と言ってくれたのは、
私に本当の強さを教えてくれたのは、
隣にいた、あなただった。
そんなあなたとだから、あの夢を追いたいんだ。
私が憧れたあの景色を、あなたと一緒に見たいんだ。
これは夢を抱いた、1人のヒーローの物語。