上海アップデートではイーサリアムのシステム改善を目的として様々なアップデートが4/13に完了します。その中でもETHのステーキング解除機能の実装が予定されているため、注目が集まっています。ステーキング解除によって、今まで引き出せなかったETHが引き出せるようになります。そのため、多くの人が売ってしまい、価格が下落するとも言われています。実際のところはどうなのでしょうか!?検証していきましょう!
上海アップデートではイーサリアムのシステム改善を目的として様々なアップデートが4/13に完了します。その中でもETHのステーキング解除機能の実装が予定されているため、注目が集まっています。ステーキング解除によって、今まで引き出せなかったETHが引き出せるようになります。そのため、多くの人が売ってしまい、価格が下落するとも言われています。実際のところはどうなのでしょうか!?検証していきましょう!
価格の下落が噂されているETHですが、現状ではポジティブに考えることができそうです!
!ポイント!
・すでに価格に反映されている!
・再ステーキングの可能性!
・新規ユーザーの買い圧も!
以下のように売り圧の計算も行いましたが、以上のことを踏まえると暴落とまではいかないでしょう。
出金可能なETHは報酬分とステーキング分の2種類です。一番激しく出金申請が行われたと想定すると、報酬分は一日40万ETHの出金が5日ほど行われます。また、ステーキング解除には制限があり、ステーキング分で出金ができるのは一日合計約5万ETHまでです。そのため、一日45万ETHほどが引き出される可能性があります。
※ステーキングを解除には時間がかかることが予測されます。ステーキングを解除したい人は可能な限り早くに解除をリクエストしましょう。
イーサリアムのステーキング は32ETH単位で実行します。
32ETHをロックすることでバリデータを一つ建てることができ、バリデート作業をPCで実行することで報酬5%くらいが得られます。簡単にいうと32ETHが増えていく感じです。32ETHは高額なため、ステーキング会社などを通してステーキングを行っているユーザーが多いです。
その32ETH+報酬の引き出し方は以下の2パターンがあります。
①報酬のみの引き出し
②全額の引き出し
①と②で、出金に要する時間が違います。
①は出金プロセスのみですが、②はその前にバリデータの終了プロセスが必要になるからです。
①出金プロセスは、1日に12万のバリデータが処理されるため高速です。
現在のバリデータ数はおよそ56万です。その全てが報酬の引き出しに入ったとしても5日とかで処理し切ることができます。
普段であれば数時間もかからずに引き出せるようになることが予想されます。
②バリデータの終了プロセスは、1日に1575のバリデータまでしか処理されません。
バリデータが急減してしまうとネットワークのセキュリティが保たれなくなるので、低く設定されています。
しかし、ここは4/13日以降、相当混み合うことが予想されます。
恐らく、報酬を引き出したい人はたくさんいるはずです。
4/13以降、1日12万バリデータが報酬分のETHを引き出そうとすると思います。
そして、これらは報酬分なので、すぐに売却される可能性が高いです。
それって1日どれくらい売られるのか?
バリデータ数の推移は画像の通りです。
最も長いバリデータでもおよそ2年です。
報酬が多くあるバリデータが多く引き出すことが予想されます。そのため、平均1.5年分くらいの報酬が引き出されると仮定します。
また、利回りはおよそ5-7%位なので、多めに7%と仮定します。
すると1バリデータあたり、32ETH×7%×1.5年=3.36ETHが引き出されることが予測されます。
1日12万バリデータまで引き出されるので、
3.36ETH × 12万 = 40万ETH
1日40万ETHが引き出されることになります。
つまり、最も急激に売られると仮定すると1日40万ETHの売りが数日間続くということです。
現在のETHの売買高はおよそ1日600万ETHです。
40万ETHの売りというと、7%位で、価格への影響は決して小さくはないです。
しかし、実際は引き出しペースはもっと遅いことが考えられ、売らない人もいると思われます。
すでに価格に織り込まれてるところもあるので、暴落とまではいかないでしょう。
それどころか、事実買いとなる可能性もあります。
この売り圧は少ないことが予測されます!
1つのバリデータは32ETHも全て引き出せますが、引き出せるバリデータは1日1575ととても少ないためです。
32ETH×1575 = 5万ETH。
さらに、これらは売られない可能性が高く、再ステーキングされる可能性が高いです。
それは全額出金する人のほとんどは、取引所のステーキングサービスを利用してる人だと考えられるからです。
全体の7%のシェアを占めるKrakenは、SECからサービスをやめさせられることが決まってるため、全て全額出金してユーザーにETHを返さなければなりません。
7%というと、およそ4万バリデータです。
恐らく、この引き出しが殺到するので、しばらくはこの人たちで終了プロセスは埋まってしまうでしょう。
この人たちはETHを「売りたくて引き出した」のではなく、「取引所の都合で解除された」ためです。そのため、売らずにどこかで再ステーキングする人がほとんどでしょう。
最近はCoinbaseやBinanceにも規制が強まっています。そのため、取引所から引き出したい人も多くいることが考えられます。
ステーキング解除は混雑が予測されるため、時間がかかります。
Krakenの4万バリデータだけで、30日近くは終了プロセスがうまる。
他の取引所からもおよそ数万は解除の可能性があるため、約2ヶ月くらいは混雑が続くのではないでしょうか。
混雑が終われば、恐らく数日くらいで全額出金できるようになると思われます。
そのため、すぐに取引所から引き出したい人は可能な限り早くリクエストしましょう。
新規でステーキングを始めるユーザーの増加が期待できます。
「報酬がちゃんと引き出せることを確認できたら、ステーキングを増やしたい」人が多いためです。
個人は税金支払いの問題、機関投資家は安全性を気にするためです。
現在、新規のバリデータ数は1日300-400で増加しています。
しばらくは、1日1575バリデーターが解除されますが、そんなに日を置かずに再ステーキングされることが考えられます。
また新規参入の増加も見込めるため、1-2ヶ月後には再びバリデータ数は増加に転じることが予測されます。
ビジョン:ビットコインの問題点を解決し、Dappsが作りやすいブロックチェーンプラットフォームを目指しています。
開発者:ヴィタリック・ブテリン氏
時価総額:28兆円以上
トークン:ETH
トークンの仕様:ガス代(手数料)・ステーキング報酬
CMCランク:2位
※2023/04/06 現在
特徴:イーサリアムは時価総額2位であり、ビットコインの次追うブロックチェーンです。Dapps向けに作られたブロックチェーンプラットフォームであることから、アプリケーションやプログラムを自由に設計できます。業界のプラットフォーマーとして知名度の高い、イーサリムは下記記載のアップデートにより今よりもさらに幅広く使用されることが期待されます。
※注意点※
当ページ中のいかなる内容も将来の運用成果または投資収益を示唆あるいは保証するものではありません。最終的な投資決定はお客様ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。