鳥取県海外子女教育・国際理解教育研究協議会
会長 石名 勝実
令和7年度より鳥取県海外子女教育・国際理解教育研究協議会(以下「鳥海研」とする)会長に就任いたしました石名勝実と申します。本会の歴代会長の皆様の意をつぎ、鳥海研のさらなる充実・発展のために努力してまいります。よろしくお願い申し上げます。
さて、鳥海研は昭和55年8月に発足し、多くの先輩方のたゆまぬ努力と確かな実績と伝統が築かれ、本年度で45年目を迎えました。会員は、在外教育施設への派遣教員を中心に171名が所属し、国際理解教育の充実と発展、海外子女教育の普及と振興に寄与することを目的として活動を進めています。そして、主な活動としては、「子供たちの夢を育み、世界に知をひらく未来の創り手の育成をめざして」を研究テーマに、年度初めには定期総会帰国者歓迎会、夏季休業中には帰国者報告及び国際理解教育等に関わる講演会を行う夏季研究会、そして、年度末には派遣者壮行会を実施しています。国際理解教育の充実に役立てるとともに、本会の足跡を残すことを目的に研究紀要も隔年で発行しています。令和6年度には、全国海外子女教育・国際理解教育研究大会は、本会がホスト県として米子市において開催しました。人口最小県ではありますが、会員の総力をあげて全国大会を成功裏に終えることができました。このような活動が、会員のみならず、「いつでも・どこでも・だれでも」実践できる鳥取県の国際理解教育として推進し広げていくことが会の大きな存在意義ではないかと思思っております。
現在、教員不足の影響を受けて、在外教育施設への派遣者が激減しております。このままでは本会の存続すら危ういのではないかと危機感を持っています。諸先輩方が築き上げてきた鳥海研を今まで以上に、親しみの持てる、楽しくて実りのある開かれた会にしていくことが私に課せられた使命だと感じております。長く会に参加されておられない方、派遣を希望される方の参加も歓迎してお待ちしております。宜しくお願いいたします。