HEROinterview

世の中の「働き方」を変え、人生を楽しみながら安定した収入を得る事が出来る世界を

株式会社デアルカ代表 森分然さん

今回は全国にパソコン教室パレハを直営店含め19店舗展開する森分さんにインタビュー。元はダメダメセールスマンだった森分さんはどのようにしてパソコン教室をスタートさせたのか?そしてビジネススキルをあげるための場所だけでなく「本当の働き方改革を伝えるためにパソコン教室やスキルアップサポートを広めていきたいその真理とは?熱い想いを伺いました!

・The HEROinterview・

では最初に自己紹介をお願いします。

森分:株式会社デアルカの森分と申します。「パソコン教室パレハ」を直営店含め全国19店舗展開しております。スタッフやお客さんからは親しみを込めて「しかっち」ばれてます。

色々伺いたいことがあるんですが、まずは学生時代のお話から教えてください。

森分:学生時代ですか!私は広島の山奥で育ちました。ファミコン世代でそれらもやりましたが、どちらかと言うと、野山で駆け回って遊んだタイプです。いつも「今日は何して遊ぼう」って遊びを考えるのが好きでした。「新しいものを作る」とか「新しいものを生み出す」とか「自分でまずやってみる」みたいな感覚は子供のころに身に付いたと思います。今でも、思い立ったら「まずやってみる」っていうのが身についています。基本的に「楽しい事」や「ワクワクする事」が好きなんでしょうね。小学校の頃は一人で遊ぶよりも、みんなと遊ぶのが好きな子供でした。ただ、中学校くらいから、人づきあいが苦手になりました。

中学になると一気に先輩後輩とかの上下関係や、同じ学年でも、「勉強出来る人と出来ない人」とか「スポーツが出来る人とできない人」とか「モテる人モテない人」とか差が出てきたのを、強く感じました。僕は、どれも苦手で得意と言われるものが何もなく、「平均点」くらいの中途半端な人だったかなと思います。そのころから「人と話すのが苦手」って感じになってきました。なんとなく「秀でた人」と話すのに抵抗がるというか劣等感がありました。 趣味らしい趣味もなかったのですが、高校生の時に「プロレス」が大好きになりました。ここまでのめりこんだのは初めてでした。

ただ、人間不振に追い打ちをかけたのが、プロレスを周囲の人に否定されたことですね。「あんなの何が面白いんだ?」とか「野蛮」「八百長」とか存在そのものを否定され、自分自身を否定された気になりました。それから、自分の心の内を話すことを無くしました。高校時代はあまり良い良い思い出ないですね。

大学は京都の大学にいきました。「一人暮らししたい」「プロレスをもっとたくさんみたい」というのがあったのと、ダウンタウンや天然素材が好きでした。それで、全部が叶えられそうなのが「関西方面」ということで、その辺受けて合格したのが京都の大学で。あまり誇れる理由では無いですが。大学の時はアルバイトをよくしました。そこで、働くことの楽しさとか責任感は持てた気がします。

なるほど…色々おありだったんですね。では、なぜこのお仕事につかれたのですか?

森分:元々、某紳士服店で働いていました。そこで当初は劣等社員で言われたことしかやらないダメ社員でしたね。真面目ではありましたが、特にそれ以上の努力もしない。「働くのは嫌い」「早く休みたい」とか思っていました。本当に社会人が嫌でしたね。

ですが、転勤して「とある上司」に出会ったことがきっかけで、働くことに興味を持つことができました。仕事の中心は、販売だったのですが、「どうやったら多くのものを買ってもらえるか?」というテクニックめいたものはその方から教わりました。

そんな事もあり、その時は自分で言うのもなんですが、かなりのスピードで出世しました。半年ごとくらいで昇格して、2年弱くらいで店長になりました。

店長になってからですが、仕事がつまらなくなりました。「売上に対するプレッシャー」「人を指導する難しさ」この辺にかなり悩まされました。

日々迫りくる上司から追及に耐えられなかったのと、スタッフさんへの指導やコミュニケーションが上手くいかなかったのと。かなり悩んでいましたね。常にやめたいって思っていました。

スタッフさんは、ほぼ年上でしたので、どう接したら良いのかと悩んでいました。言わなくてはいけないけど、言うと機嫌を悪くされる。なので、言えなくなって、自分一人で頑張る。結果が出にくいので、上司から追及が来る。みたいな感じでした。そんな状況に耐えられなくなって会社を辞めました。

こういう経験、されてる方多いですよね…。そこからどんな経緯で今のお仕事に?

森分:その後、しばらく社会に出たくなくて引きこもっていました。ですが、プロレスラーの橋本真也っているのですが、その方が若くして亡くなられたんです。好きなレスラーだったのが衝撃的で。その時にあれこれ考えて。命があるだけまだマシかなと思いました。とりあえずもう一度世の中に出てみようと思いました。その時にせっかくなら自分の力を試してみたいと思って「独立願望」が湧いてきました。

ただ、「独立したい」と言う気持だけしかなく、「何がしたい」というのは全くありませんでした。なので、「どんな仕事があるのかな?」という事を知りたいと思って「求人雑誌」の営業マンをする事にしました。そうすれば、経営者の人に会える機会もあるし、色んな職種を知る事も出来るので、何かしたい仕事が見つかるかなと思いました。

それで半年くらい営業マンをやっていましたが、徐々に「いつ独立したら良いのか?」を考えるようになってきました。多くの人と会うのは良いですが、期日を決めないとこのままズルズルいってしまうなと。でも中々勇気が出ない。その辺葛藤がありました。「独立したいけど、勇気が出ない」「誰かに見守って欲しい」という気持でした。

そこで「フランチャイズ」というものに興味を持ちました。フランチャイズであれば「独立」も実現できますし、「サポート」もあります。それでフランチャイズを探していくことにしました。世の中にはたくさんフランチャイズがあるものだと思いました。それで、探していくなかで徐々に気持ちが固まってきたのが「ルールにはあまり縛られたくない」「自分の好きな事をやりたい」「手に職をつけたい」この3つです。

ルールに縛られたくないのは「自分の力を試したい」からです。コンビニとかだと、何処に行っても一緒です。そう言う中では働くのは独立とはちょっと違うなと思いました。なので、フランチャイズとはいえ、自由度が高いものを探しました。

自分の好きな事をやりたいというのは「嫌いな事」で長続きしないと思ったからです。それぞれ見ていって、10年後もこの商売に興味が持てているかな?ということを基準に考えました。手に職をつけたいというのは、フランチャイズとはいえ、経営を知らない素人がやるので、失敗する可能性も十分あるかなと。であれば、その間に得たスキルを生かして、どこかで雇ってもらえる状態にしておけば良いのかなと思いました。なので、汎用性が高い技術を得る事が出来ればと思いました。

その結果「良いな」と思ったのが「パソコン教室」ですパソコンは苦手でしたが「興味」はありました。パソコンを使って、作ったりすることは好きだったので、興味はありました。トラブルなんかがあると、凹みますし、あまり好きではありません。ですが、パソコンを使ってあれこれ作れると言う状況が興味あったので、やってみたいというのがありました。

あと「教える」という事が好きでした。母が学校の先生だったりするのも影響あるかもしれません。教える事は好きで、昔、人に教えたことがあった時に「教え方上手だね」と先生に言われたことがあったのも影響していると思います。

パソコンなら今後使う機会は多いでしょうから、仮に運営に失敗しても、パソコンが使えればどこかで雇ってもらるかなと。そんな感じでパソコン教室のフランチャイズで募集されていたのが「キュリオステーション」でした。費用も安めだったので、決めました。

なるほど!ご自身にフランチャイズのパソコン教室がマッチした、ということですね!ちなみに最初から順調だったんですか

森分:開店してからはまあまあ順調でした。ただ、絶好調と言う感じではなかったですね。その当時は、まだ「パソコンバブル」が残っていた時代です。パソコンが普及し始めのころって「パソコンがわからない」って人がたくさんいらっしゃいました。なので、「パソコンをやりたい」って方がまだ多かったです。チラシをうったら人が来ましたし、フリーペーパーに掲載してもある程度反応がありました。

なので、生活できるくらいの売上は稼げていました。ただ、生活費だけで、貯蓄は全く増えない状態でした。ですが「まあ贅沢しなければよいかな」位に思っていたのと「この状態がずっと続く」って思っていました。この考えが今思えば大失敗の元ですね。

ですが、途中から、その状態を維持するのも大変になってきました。どれだけ頑張っても、売上が上がらない。広告出しても反応無かったりご入会も厳しくなったりしてきました。

その打開策として価格を下げる」激安キャンペーンをうつ」「営業時間を拡大」「休日を減らす」苦手な講座を無理やりやってみる」生活費も切り詰める」などなど出来る事は最大限やりました。今思えば、「身を切る戦略」ばかりですね。それしか思い浮かばなかった。そうすればお客さんが満足してくれると思っていた。そうすればお客さんがやってきてくれると思っていましたし。

す、すごく大変そうですね…汗。それで売り上げは上がったんですか?

森分:残念ながら売上はどんどん下がっていきましたねぇ。価格を下げて営業時間も増やして休みも無くす新しい講座の勉強時間も確保さらにポスティング。なんで身体も気持ちもかなりしんどかったです。何をやったら良いか全くわからなってましたね。

そこからどんな心境の変化があって今の状態になったんですか?

森分:いよいよまずいなと思った時に「マーケティング」を学び始めました。マーケティングなんて言うとかっこよいですが、今思えば、「マーケティング」というよりも、商売をする上での基本を学ぶって感じでしょうか。

経営の塾があるんですが、そこに行き初めてからちょっとずつ気持や行動に変化が表れてきました。今思えば何もわかっていなかったなって思います。その塾に行ってすぐに結果が出たかと言われたらそうでは無いです。自分を分析するなら行動は直ぐにするタイプ」ですが結果が出るには時間がかかるタイプかなと思います。腑に落ちるまでにかなりの時間がかかるんですよね。

確かに「やってみたらこうなった」でも「なんで?」っていう「表面的な意味」ではなく「本質や根本」の部分を知らないと思い切って動けない性格なんだと思います。動きたくても「納得」とか「理解」とかしていないので、行動にブレーキがかかっている状態。自分で動いているつもりが自分自身で気が付かないうちにサイドブレーキを引いているので前に進むのが凄いしんどい感じでした。

結局、マーケティングと言う小手先のテクニックが大切なんでは無くて、お客さんの気持ちを知る事が大切なんだとわかってきました。それでちょっとずつ売上がアップしていきましたね。それでちょっとずつ売上アップしていくと同時に「お客さんの心理」や「気持」をトコトン知る事が大切だとわかってきました。

でも、実はそこも重要では無くて、もっと突き詰めると「自分自身に原因がある」と言う事が見えてきました。そもそも何で商売やっているの?とか考えて行くと「何のために生きているの?」って事になってきて、それから自分があるべき姿を探し始めました。

それを考えている時が一番しんどかったですが、腑に落ちたら気持ちが凄く楽になりました。それからは特に大きな不安もなくなってきました。お店もいつのまにか直営店3店舗やっていますし、フランチャイズの運営も任されるようになりました。フランチャイジーだったのがフランチャイザーになれたという。不思議なものですね。

気がつけば直営店含む19店舗の社長さんに!すごく夢のある話ですね!ですがそんなで今回、このコロナのような状況を受けてさらにある決意をされたとのことですが

森分:今回、こんな歴史に残るような一大事だと思います。困っている人が多く出ています。頑張ろうと思っても、頑張れない。頑張ってもうまくいかない。そんな状況がより顕著に表れたというか。

元々僕ってメンタルも弱いし、臆病だなって自分で思うんです。スキルもないし、才能があるわけでもない。ただ、「負けない」って気持だけはありました。努力だけは続けて頑張ることはできているかなとなので、パソコンも覚える事が出来た。店舗の運営もそうです。

昔は全くわからなくて苦労しました。逃げ出したい時もあったけど、なんとか頑張れた。それって、周囲の人の助けがあったからなんです。一人の時はとてもしんどくて、いつも辛かった。でも、周囲の仲間がちょっとずつ増えてきて、その仲間に助けられました。その人たちに大変感謝しています。

そんな「頑張っているけど上手く結果が出ない人」って僕に限らずたくさんいらっしゃると思うんです。「頑張っているけど結果が出ない」と言う人。こういう過去の僕のように悩んでいる人の応援がしたいって思いました。

今までもそれはちょっとずつやっていましたが、私の経験談を人に伝える事でその人が喜ばれる。結果を出されてうまくいき、更に喜ばれる。その時に「感謝の気持ち」を言われるんですね。それが非常に嬉しくて、私自身のパワーの源になるんです。そういう喜びであふれた世界に常にいたいと思い始めました。

今まで苦労してきて助けてもらった分今度は僕が多くの人を救うお手伝いがしたい、そんな想いです。

そんな想いで立ち上げた「新プロジェクト」ぜひ内容を教えていただけますか?

森分:僕がやりたいのは3つあります

【1】パソコンで困っている人の応援がしたいパソコンが使えるようになると、手に職も尽くし、時間短縮も図れる、自分の人生を充実させる事が出来るんです。でも困っている人はたくさんいらっしゃるので、パソコン教室を多く増やしたいと思いました。

【2】パソコン教室店舗経営者を救いたい:「独立したけどうまくいっていない」って言う人がたくさんいらっしゃいます。そんな自分一人で悩んでいる気持は痛いほどわかります。私もかなりつらかったので。でもやり方はあります。その私の経験をお伝えできれば、多くの経営者の方を救う事が出来ます。それをやりたいです。

【3】本当の働き方改革を伝えたい今政府が働き方改革とか言っていますが、それって結局残業無くすとか、余暇を充実させるみたいなお話だと思うんです。でもそれって違うと思います。結局皆さんの根底の中「出来れば働きたくない」とか「生きるために働いている」という「マイナスイメージ」があると思うんです。

そもそも僕の中に「働く」とか「仕事」っていう感覚がありません。人生と言う括りの中で、好きな事をやっていたら「お金がもらえる事」と「お金がもらえないもの」があるというだけのお話です。

生きていくために働くというのでは人生面白くないと思います。そうではなくて「好きな事やったらお金貰えた」というくらいのラフな感覚で生活をしていければ人生もっと楽しく生きられるのでそんな感覚や概念を今後のスタンダードにしたいです。もっと「自営業」ってものが身近になれば良いかなと「お金が欲しいな。じゃあこんなことやってみようか」とか「これ面白いと思うんだよねってやってみたらお金がたくさんもらえた」とかそんな世界が理想だと思います。

でも自営業ってハードル高いと思われている方多いですし、「重い決断」って考えられる風潮にあると思います。もっと自由に働ける環境が作りたいです。自営業だけに限らず、雇用においても、世の中の待遇を改善したいです。今の日本はどう考えてもおかしい。

うちの直営店は「雇用」にしていますがが、そこには「年齢制限」はありません。またお子さんがいらっしゃる主婦の方もいらっしゃいますし、ダブルワークの方もいらっしゃいます。バラエティに富んでいます。皆さん、何かの理由で働きたいと思われていますが、どちらかと言うと「他では採用がされにくい人」が多いです。その辺が、世の中のいびつだと思います。

そうではなく、どんな人にも「頑張る気があるのであれば平等にチャンスが与えられる状況」が作りたいですね。うちは、その辺が上手く成り立つ仕組みがあるので、環境として働きやすいと思います。実際、採用されてから働かれる期間も長いですし。

そもそも、面接の段階で断られることが多いみたいです。企業側の気持ちは分かります。でも、そうではなく困っている方も多くいるので、企業側で工夫する必要があります。そのノウハウはあるので、それを、フランチャイズ加盟店の方に水平展開出来れば、より多くの雇用が生まれます。新しい働き方として「自営」と「新しい雇用」を提案していきたいです。

新しい働き方の提案、素晴らしいです。すごく楽しみですね!最後に今後の夢や目標があれば教えてください!

森分:パソコン教室パレハの加盟店数を日本一にする事です。そのために総合してやりたいと思い取り組んでいることが「パソコン教室の加盟店数を増やす」と言う事です。パソコン教室が増えれば、パソコンが苦手な方が救われます。パソコン教室の運営が成り立てば、経営者の方が救われます。パソコン教室の運営がうまくいけば、新しい雇用が生まれます。パソコン教室が増えれれば、新しい道で働ける人が増えます

これら全てが実現できることが「加盟店数」を増やす事となったので、今それを拡大する為に動いています。多くの人と協力して実現することに意味があります。自分一人ではうまくいかないけど、みんなで力を合わせれば「一番になれる」っていうのが実現したいです。

イメージで言うと弱小の高校がみんなで力合わせて、甲子園で優勝したみたいな感じのものがやりたいです。その夢に向かって関わってくれる人たちを幸せにしたいと思っています。

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株式会社デアルカ

人の繋がりと喜びをモットーに、パソコン教室の運営、フライチャイズビジネスの運営、在宅ワーク支援事業を展開。パソコンが大の苦手でありながら、創業者はパソコン教室を開校する。また、店舗経営倒産寸前に追い込まれた所から這い上がり、教室の運営を大きくプラスにし、店舗を拡大してきた経歴を持つ。事業を通じて世の中の「働き方」を変え、自分の好きな事で生計を立て人生を楽しみながら安定した収入を得る事が出来る世界を作る事に全力を尽くしている。