徳島大学コンクリート研究室では,電源を使わずに簡易的にコンクリート表層の透気性を試験する方法としてシリンダー法と称する試験装置の開発を(株)マルイとの共同研究を通じて進めてきました。2021年から装置を市販化しており(商品名:透気シリンダー ACROS アクロス),今後はさらに現場での適用に関するデータを蓄積していきます。
シリンダー法による簡易透気試験の基本原理
① シリンダーの先端を切断し,試験対象の表面にパテによって密着するように設置。
② 内部のピストンを引き上げ,シリンダー内部の圧力を減圧してストッパーで固定。
③ 60秒後にストッパーを抜き,復圧させて試験装置の先端からリングまでをノギスで計測。
④ ノギスの値と試験装置の断面積を乗じ,流入空気容積として緻密性の評価を行う。
参考リンク
株式会社マルイ
https://www.marui-group.co.jp/
透気シリンダー ACROS アクロス製品紹介ページ
https://www.marui-group.co.jp/products/items3_1/item3_1_40/