活動の様子

研究・調査の様子

地形学分野では地形解析や野外調査,試料分析などを行い,対象地域の地形発達史や地殻変動などについて研究しています.ここでは調査の様子について紹介していきます.

地形判読

野外調査を行う前に,対象地域のどこにどのような地形があるかを調べるため,対象地域の航空写真を用いて立体視を行います.これによって作成した地形判読図をもとに野外調査を行います.

LiDAR

地形をより詳細に調査する際,写真に写っているような機材を用いて測量を行うことがあります.これにより得られたデータを用いて地形分析を行います.

テフラ調査

地形の形成された年代を推定するため,テフラの降下年代を用いることがあります.写真中央の白い軽石層は,海成段丘の形成年代を推定するために調べられました.

野外巡検の様子

写真は2018年11月に行った北上山地北部の野外巡検で撮影したものです.北上山地北部は周氷河作用の影響を受けて写真のようななだらかな丘陵を形成しました.野外巡検では東北地方を中心に,様々な地形について学ぶことができます.

断層崖の観察

断層が動くことによって,地表面では隆起もしくは沈降といった地殻変動が発生します.それに伴い断層のずれが地表面に出現することがあります (これを地表地震断層と呼びます) .このようにして地表に形成された崖を断層崖と呼びます.野外調査では体力が必要な場面もありますが,現地でしか見られないものも多いため,勉強になることが非常に多いです.

地震により崩壊した橋

2008年6月14日,岩手宮城内陸地震が発生しました.その際に,祭畤大橋が崩壊しました.写真はその橋を見学した際のものです変動地形の調査は災害リスク低減のためにも非常に重要です.