本分野では，地形学・第四紀地質学のほか，地球物理学など様々な手法を駆使して，変動地形や河川地形・海岸地形・斜面地形など様々な種類の地形の発達史・形成プロセスを明らかにする基礎的研究を行っています．

また，地形学の基礎研究を通じて，活断層において過去に発生した地震の時期（活動履歴）や，地下数kmの浅部構造などを明らかにする研究も行っています．このような応用的研究は，内陸地震の地震危険度を評価する上での基礎的資料となる重要なものです．本研究室では東北大学災害科学国際研究所の陸域地震学・火山学研究分野（地圏環境科学科 自然災害学分野）とのつながりも深く，ゼミや研究を一緒に行っています．

地形学は，近年の地形情報の増加や調査技術の進歩にしたがって日進月歩を遂げています．同時に様々な研究課題が生まれてきていますが，これらは構造地質学・地球物理学・岩石学など多様な分野との連携・融合を行って初めて取り組むことができるものです．本分野では，学内外を問わず，新たな研究課題に取り組む意欲にあふれる学生諸君を歓迎します．