都立大整数論セミナー

Tokyo Metropolitan University Number Theory Seminar

基本情報
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会場は原則として、東京都立大学南大沢キャンパス 8号館(理学部棟)610 室です。

世話人
津村博文,  内山成憲,  内田幸寛, 横山俊一(東京都立大学)

開催予定

2024/07/24(水) 16:30-17:30   関真一朗氏 (青山学院大学)
多重ゼータ値の反復積分表示の離散化について

概要: 多重ゼータ値の反復積分表示の離散化と呼ばれる新現象を発見したので、これについて報告する。また、その応用である多重ゼータ値の双対関係式と有限多重ゼータ値の双対関係式の同時証明についても解説したい。本講演内容は、前阪拓己氏(九州大学)、渡邉大貴氏(東京大学)との共同研究に基づく。

開催歴(終了したもの)

2024/05/20(月) 16:30-17:30   松村英樹氏 (東京都立大学)
代数曲線の有理点問題とその応用について

概要: 整数論において、代数方程式の有理数解を決定する問題はDiophantus問題と呼ばれ、古代ギリシャ時代から盛んに研究されてきた。これは現代的には、代数多様体の有理点集合を決定する幾何学的な問題とみなすことができる。本講演の前半では,超楕円曲線の有理点問題の応用として、「周の長さ同士が等く、また面積同士が等しい有理直角三角形と有理二等辺三角形の組は相似を除いてただ1組しか存在しない」という定理を紹介する。これは、山口大学の平川義之輔氏との共同研究である。後半では、Bessel多項式という直交多項式の重み関数に関する矩形求積公式(定められた曲線上で重み付き線積分を定められた有限個の点での値の線形結合で表す公式)の存在定理や非存在定理を紹介する。この一部は神戸大学の澤正憲氏との共同研究である。