TIPモデルについて

生理学的シンクロニーを基盤とした新しい共感のモデル

共感をもっと感じて、もっと役立てる

TIPモデルは援助者やその学生が対人援助の際に「共感をもっと感じて、もっと役立てる」( Feel empathy more and use empathy better”)ことを可能にするモデルです。

TIPモデルは、心理臨床の経験の中から生まれましたが、感情や共感の学術的理論の上に成り立ち、そして生理学的シンクロニーを用いた統計学により開発・構造化された方法です。

そのシンプルの方法論から、多くの分野において、その活躍が期待できる方法です。

3つのステップ

TIPモデルは「持続性シンクロ・介入・一過性シンクロ」(Tonic Synch, Intervention, Phasic synch)シンプルな3つのステップに特徴づけられます。

TIPモデルでは、対人援助者は関わりを持つ相手に対して、注意を向け、身体・感情のレベルで相手と関わることを、その具体的な方法論として推奨します。

そうすることにより、援助者は他者に対する本当の気遣いの気持ちに触れ、その気持ちに嘘偽りなく、相手と接することが可能となります。

様々な分野で応用されうる

TIPモデルはその応用の広さの可能性でも特徴づけられますTIPモデルは(その起源となった)心理臨床で成果を高める以外にも、医療、(義務)教育、仕事への満足感やパフォーマンス、営利・非営利関わらずあらゆる組織におけるリーダーシップ(役員や管理職)において 成果をあげる可能性が期待されています。

相手に関心を寄せることの効果ってすごい!

TIPモデルの構造化されたトレーニングからはその効果に関して前向きな声が寄せられています。いくつかご紹介します。


「臨床の中で起きていることへの観察力が高まった」(医師)

「公私限らず、人との関係では共感が大事であるという視点を持てた」(心理師)

「プライベートでもTIPモデルを使いたい」(保健師)

「初対面の人とも話しやすさが増した」(心理師)

「相手の話を聞くのが楽になった」(保健師)

「トレーニングを受けて人見知りによる怖さがなくなった」(心理師)

「傾聴力と返答スキルが鍛えられた」(保健師)


図:トレーニングを通じてセッション中に観察される共感行動が増加していった