「白土」は字白土の一部、字藤塚の一部より、2006年に成立した 。
「赤松」の項でも紹介したが、『知多郡史』(2024年12月9日閲覧)下巻に、「愛知郡に属する鳴海山の一部に白土道と称する道路がある。これ白土の発見されてこれを運搬したによって名を得たものである」とあり、磨砂を産出したので「しろつち」の字名がある。
旧字に「切池」があり、当地にあった池の名前に因む。
【余談】
東郷町の白土の地名の由来は東郷町役場ホームページ に記載があった。かつての周辺の地形等が想像できる内容だったので、簡単にまとめたものを紹介する。
音貝(おとがい)……「山の間の狭い地」より呼名されるようになった?詳細不明。
涼松(すずみまつ)……この辺り一帯は黒松がよく繁茂しており、空気が涼やかで旅人の休息地でとして利用されていたと思われる。
千子(せんこ)……千子池の古名は「鶴子池」だそう。この由来は不明だが、「千子」は「千子草」(1本草)が生えていたことに由来すると言われている。
半の木(はんのき)……「榛の木」の当て字。現在もこの地域には榛の木がある。町内には植生を冠した地名が廻間に多い。
兵庫(ひょうご)……兵庫(ひょうご) に記載
藤坂(ふじさか)……大木に大きな藤が巻いていたことからの呼名と言われている。
参考文献
名古屋市ホームページ 2024年12月9日閲覧
東郷町役場 ホームページ 2024年12月9日閲覧
榊原邦彦(2021)『名古屋史跡巡り一 鳴海史跡巡り』 名古屋市 中日出版株式会社
榊原邦彦(1984)『緑区の歴史(名古屋区史シリーズ;6)』愛知郷土資料刊行会
榊原邦彦(2000)『緑区の史蹟』 名古屋市 鳴海土風会