複雑コミュニケーションに関する
学際的研究コンソーシアム
(Interdisciplinary Consortium of Complex Communications)
研究コンソーシアムの設立趣旨
コロナウィルスの感染拡大は2020年3月あたりから大学研究者の日常にも大きな影響を及ぼすようになりました.対面で行われていた学会活動や大学内の活動の殆どがオンラインで実施され,当初は随分戸惑いもあったものです.しかし,慣れてみるとオンライン会議は時間の有効活用にとって大いに役立つことがわかり,大学研究者の本来業務である研究についての思索に当てられる時間が増大するという,予想外の嬉しい副産物を生みました.歴史を紐解けば,ニュートンが有名な万有引力の法則や微積分学をまとめたのも,イギリスで感染症が流行して大学が休みになった時間を有効活用したものだと言われています.しかし,研究テーマの進捗には様々な段階があり,必ずしもすべての研究テーマが「機が熟して僅かな時間とあと一歩の努力があれば結実する」というものばかりではありません.これから種を蒔く初期段階の研究テーマについても大切に進めていかなければならず,この作業は時間があれば進展するタイプのものではありません.何か新しい直観や気付きが,生まれたばかりの研究テーマの将来像を輝かしく変えてくれることがあります.その新しい直観や気付きが何から生まれるかというと,対面で突き詰める研究のディスカッションです.オンラインでの活動は一見効率が良いように見えますが,それはこれまでの思索の結果をアウトプットしている活動です.研究は本来,効率は悪くても深い思索に支えられていなければならず,そのためのインプットが必要なはずです.パンデミックで感じた研究の効率の良さは,実は放電しているだけで,より時間の掛かる充電を疎かにしてきたのかもしれません.本コンソーシアムは,このような意味で研究の原点に立ち返り,対面での十分な議論を通じて新しい研究テーマの開拓に挑戦し続けるために活動を開始しました.
これまでの活動
第01回ミーティング(2021年10月30日〜31日)広島県・尾道市 グリーンヒルホテル尾道
第02回ミーティング(2021年12月11日〜12日)石川県・金沢市 ガーデンホテル金沢
第03回ミーティング(2022年06月11日〜12日)大阪府・大阪市 アットビジネスセンター大阪梅田
第04回ミーティング(2022年09月03日〜04日)東京都・中央区 スペイシー八重洲No15
第05回ミーティング(2022年12月11日)広島県・広島市立大学
第06回ミーティング(2023年03月01日)沖縄県・沖縄コンベンションセンター
第07回ミーティング(2023年05月19日〜20日)富山県・富山県立大学
第08回ミーティング(2023年10月14日)京都府・京都大学 吉田キャンパス
第09回ミーティング(2023年12月27日〜28日)富山県・富山県立大学
第10回ミーティング(2024年03月07日〜08日)広島県・尾道市 グリーンヒルホテル尾道
第11回ミーティング(2024年05月18日〜19日)高知県・ホテルロスイン高知