惑星内部の形成・進化過程や内部で起こっている様々な現象を明らかにするため、
実験室で惑星内部環境を再現し、高温高圧下の惑星内部物質の性質を調べています。
惑星中心核(コア)の物性
水星や火星などの地球型惑星の中心核(コア)は、Fe・Niに加え少量の軽元素を含むと言われています。しかし、その軽元素の種類や量は詳しくわかっていません。コアに入る軽元素によりコアの性質は大きく変化します。
我々は、惑星コア条件における鉄-軽元素合金の様々な物性を調べ、惑星探査データと比較し、コアの物性や組成の解明を目指しています。
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惑星や微惑星の内部分化
地球型惑星の内部は、金属コアと珪酸塩マントル・地殻に分化しています。惑星の前段階である微惑星においても、内部が分化した微惑星が多数存在したと考えられています。微惑星から惑星までの様々なサイズの天体内部における分化プロセスについては、わかっていないことがまだ多くあります。
我々は、様々な天体の内部条件において、鉄合金と珪酸塩鉱物の分離プロセスを実験的に調べ、天体内部の分化プロセスの解明に挑んでいます。
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惑星や微惑星の内部進化
微惑星や惑星が、コアとマントル・地殻に分化した後、天体が冷却されていく過程で、どのように進化して現在の状態になったのでしょうか?天体のサイズや化学組成によって、内部の進化プロセスも大きく異なります。
我々は、コアの固化過程やコア物質と水素との反応など、内部進化過程についても、実験的研究を進めています。
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高温・高圧下での物性測定法の開発
惑星内部の現象を調べるには、高温高圧下での物性測定が不可欠です。高温高圧の極限環境で測定条件の拡張や未測定の物性測定には、新しい実験手法や測定法の開発・改良が必要になります。
我々は、高温高圧下において主に液体の物性測定法の開発を行い、未踏の極限条件での物性測定に挑戦しています。
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