A Wind #2
2018
A Wind
2017
スピーカー(18 チャンネル)、プロジェクター、アクリル板、木材
サイズ:900×900×900mm、30 分(ループ再生)
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風はどんな音がするのだろう。
そう思っていくら耳を澄ましてみても、聴こえるのは私の耳の周りで鳴る風の部分が作り出した音だけで、
私の視界に広がる目に見えぬ風の造形とは違うものだった。私が知りたいの風の全体の音であり、形である。風はどんな形で、どんな音を立てているのだろう。
展覧会「A Wind」では、18箇所で同時に録音した風のノイズをそれぞれ18個のスピーカーから出力する装置を制作し、「私」という知覚の限定がなければこの世界はどのような姿として現れるのかを捉えることを試みる。一つ一つの風の音は私たちのよく知るものであるが、それが集合した時にどのような音が発生するのだろうか。その音は私たちに聞こえないだけで常に世界でなっている音である。
(展覧会テキスト)