当研究室は2023年にできた新しい研究室です。
指導教員の寺本は名城大学大学院を卒業後、企業で10年ほど開発の仕事をしてから、藤田医科大学にて15年間、医療AIの研究を学生達と行ってきました。
当研究室で対象とするものは病院で収集される医用画像情報です。病院では様々な検査が多く行われており、医師がそれらをチェックして病気を診断しています。しかし、ヒューマンエラーは避けられず、しばしば見逃しが問題となります。
そこで当研究室では人工知能(AI)をはじめとした情報工学技術を用いて、医師の診断を支援する技術の開発を行っています。
全身の臓器を対象に、レントゲン写真、X線CT画像、MRI、エコー、内視鏡、心電図などの医用画像を解析して、病気の有無や病状の解析、治療効果の予測などを行います。
研究で用いる技術はディープラーニング技術全般です。畳み込みニューラルネットワークによる分類モデルや領域抽出モデルのほか、敵対的生成ネットワーク(GAN)やDiffusionモデル、大規模言語モデルなどの生成AI技術に関する研究も多く手掛けています。
研究室にはGPUを搭載したPCを1人1台用意し、大規模な演算も可能なGPUサーバーを併用しながら存分に深層学習・医用画像解析の研究に取り組むことができます。
深層学習の処理ではPython言語が必須になりますので、Python経験者は大歓迎ですし、初心者の方も研究を通じてPythonプログラミングをマスターできると思います。
研究を進めるためには技術面だけでなく医療の知識も必要となりますので、藤田医科大学に在籍する医師や学生と連携しながら研究を進めます。
工学的知識を有する皆さんと、医学的な知識を有する医療系大学の学生とのコラボレーションによって、より深く対象を知り、真に役に立つ医療AIの研究ができると考えています。
大学院への進学も大歓迎です。実際に進学者は多く、2024年度は9名の学生が大学院生として配属される予定です。
もし大学院に進学する場合は3年間で完結するような研究テーマを設定し、多くの成果が出るように指導します。
皆アクティブに研究を行っているので、楽な研究室を探している方は避けたほうが良いでしょう。
他大学との合同イベントも開催するので、イベント好きの方はおすすめです。
リアルな患者さんの医療データを扱っているので、特別な用事がない限りは毎日研究室に来て作業してほしいと思っています。
研究室の詳細についてはホームページをご覧ください。
研究室について知りたいことがあれば、気軽に研究室に遊びに来てください!メールでの質問もOKです!