200年余りの歴史があり、古くから地域で親しまれているお地蔵さん。近年は、コロナ禍の影響で開催を見合わせているが、例年8月頃には、地域の子供達にお菓子を振る舞う地蔵盆が開催されている。元々は、現在地から住吉街道を渡った向かいのお風呂屋さんの辺りに鎮座してたが、何らかの事情で現在の場所に移動されたと言う。
法衣の衣替えや仏花のお供え、清掃、浄財の管理など近隣の皆様のお世話により、清潔に保たれている。
地蔵菩薩は、仏教における八大菩薩の一尊であり、釈迦の入滅後、約5億7千万年後に弥勒菩薩が地上に降臨し、全ての生命を成仏させるまでの間、その代わりとなって地上の救済を担当する仏様とされている。
現在、このお地蔵さんに関する情報を募集しています。起源や今迄の経緯など、ご存知の方がおられれば、ご一報いただければ幸いです。
浄土宗知恩院派一心寺に属する寺院で、本尊には、阿弥陀如来をお祀りしている。その歴史は古く、元禄二年（1689年）「貞誉清薫尼」により創建され、1887年の失火に続き、1945年の大阪大空襲と2度に渡り焼失するも、1959年に再建され現在に至る。
境内には、近松門左衛門の浄瑠璃「心中天網島（しんじゅうてんのあみじま）」の主人公、紙屋治兵衛の妻「おさん」の墓石、鯛屋貞柳の流れをくむ狂言師、佐藤魚丸の墓石、名力士として名高い猪名川弥右衛門などの墓石が安置されている。
正門脇の外塀には、本質的で心に響く言葉の数々が、さりげなく掲げられている。
600年余りの歴史を持つ、地域の氏神様として親しまれる神社。
京都、北野天満宮より分霊して奉斎したのが始まりとされ、主祭神には、菅原道真公を祀り、境内の摂社には、天照大神、猿田彦大神、稲倉魂大神、白雪龍神、白髭竜王、白竜大明神が鎮座する。他には、豊臣秀吉も安産祈願に参詣したと言われる「子安石」や、「撫牛」等が保存されている。
400年余りの歴史を持ち、地名の由来となった茶屋の跡地。
その昔、楠木正幸の十世孫にあたる芽木家初代当主が、この場所に茶屋を開いており、豊臣秀吉が立ち寄った際に飲んだ茶の味を絶賛した事から、当地が天下茶屋と呼ばれる様になったのは有名な話である。
住吉街道沿い昌芳山安養寺の対面に位置するの大きな公園で、西成区内に点在する19カ所の都市公園の中では最も歴史が古く、開園日は、昭和26年4月と記録されている。毎年4月頃には、桜の木が見事に花を咲かせ、地域の憩いの場として知られている。
園内には、明治天皇駐蹕（ちゅうひつ）遺址碑、 和中散を販売していた漢方薬店「是斎屋」跡、かつて、近隣に存在した阿部寺から移設された「礎石」など、記念碑、遺跡の数々が今も保存されている。
地元では、聖天さんの愛称で親しまれる教王護国寺派真言宗の寺院。
その歴史は非常に古く、天慶二年（939年頃）に光道和尚により開基され、元々は、近くにあった般若山阿部寺の一坊であったが、その後750年の時を経て義道見明和尚により、現在の場所に移転されたと共に山号を海照山正園寺と改めた。
本尊には、木彫りの「大聖歓喜双信天王」を祀り、これは日本最大であると言う。
聖天山は、大阪五低山の一つに数えられ、他には、手塚山、茶臼山、御勝山、天保山がある。
隣接する聖天山公園は、地域の憩いの場として、子供達の良き遊び場として古くから親しまれている。
西宝寺（波切不動尊）
浄土真宗興正派の寺院であり、本尊には、阿弥陀如来をお祀りしている。
また、その他に有名なのが、道路面に鎮座する波切不動尊である。
この波切不動尊は、遥か昔、唐へ留学していた弘法大師（当時の空海）が乗る遣唐船が、未曾有の大嵐に巻き込まれ沈没の危機に陥った際、空海が自ら霊木に不動明王を彫り刻んで船首に掲げたところ、仏像から炎が吹き上がり、手に持つ三鈷剣が荒れ狂う波を切り裂いて道を付け、船が無事に帰途に着いたという伝説に由来している。
西宝寺に祀られる波切不動尊は、昭和14年頃、茶臼山の西南約200mの所から出土したと云われ、当地を戦火から守るなど幾度となくご利益を授けた事で、地域の人々から感謝の意を込めて親しまれるようになった。
生根神社
国道26号線玉出商店街入口の向かいを少し入った所に大きな鳥居が立つ。
創立年代は不明とされるが、元々、この一帯が住吉大社の神領であった事から住吉大社の摂社であったと考えられており、住吉大社から独立する際に主祭神の分霊を玉出（勝間）の産土神として奉斎したのが始まりとされる。
例年、多数の屋台が出店する盛大な夏祭りが開催され、近隣の公園内では、古の雨乞い祈祷を起源とする「だいがく祭」が行われる。
