2022年3月24日リリースのMetaMoJiのアップグレードについて紹介していきます。MetaMoJiでできることが、今までよりもさらに多くなりましたよ。ぜひ最後までご覧ください。
今年度以降の卒業生が、学習の記録を見られるようになります。
生徒の操作
①スマホなどで、MetaMoJi ClassRoomのアプリを開く。
②在籍していた時のIDとパスワードでログインする。
③ノートを開く。
※ 過去のクラスやノートを削除せずに残しておく必要があります。なお、卒業生はノートを作成したり、編集したりすることはできません。
選択式のアンケートを作成して、ノートに追加できるようになります。アンケート結果は円グラフや棒グラフなどで表示できます。結果をcsv形式で出力できます。
私は以前まで、Microsoft FormsやGoogleフォームで作ったアンケートを「Webページを追加」でノートに追加していましたが、この機能が追加されたことで、MetaMoJiだけで完結できるようになりました。今後はぜひクイズ機能なども追加してもらいたいものです。
アンケートの作成方法
①ノート左上「+」から、「アンケートを追加」を選択します。
②質問文に、質問内容を入れます。
③選択肢は「追加」から選択肢を入れられます。
④「複数回答を許可」「先生も回答する」「回答を許可」「生徒に結果を公開」「結果グラフの表示」の設定を変更できます。
⑤完了を押すと、ノートに追加できます。
なお、アンケートを追加できるのは先生のみです。生徒がノートにアンケートを追加することはできません。
アンケートに回答する方法
「答える」から、アンケートに回答できます。回答後、先生のノートにはグラフが表示されます。
アンケート結果
アンケートを押すと、結果が見られます。こちらでも、設定を変更できます。csvで出力するには、「詳細」を押して、「csv出力」を押します。
生徒がマイボックスで作成したノートを、クラスボックスに「提出」できるようになりました。
従来の「ノートを配布する」との違いは、⑴生徒の画面において、「提出」はクラスボックスにあるノートのサムネイルが表示されない。⑵「提出」されたノートは、先生の許可がないと、他のクラスメイトが開いたり編集したりできない。
生徒の操作
生徒が提出する方法は2つあります。
マイボックスから提出するときは、①ノートを長押しで持って、任意のクラスボックスの上で離します。②「ここに提出」を押します。③「タイトル」と「提出先」を設定します。④「提出」を押します。
ノートを開いているところから提出するには、①ノート右上の「三本線」「ノートを提出する」を押します。②「タイトル」と「提出先」を設定します。③「提出」を押します。
フローチャート図形とコネクタ図形を追加できるようになりました。プログラミング学習に役立つそうです。
図形の追加方法
ノート左上「+」の「図形を追加」から選択して、追加できます。やじるしの場合は、黄色い丸を持って、動かすことができます。これらの図形を組み合わせて使うことになります。
また、「書く」の図形ペンモードでは、矢印を描くことができるようになります。線の末尾を折り返して書くと、矢印になります。
MetaMoJiのノートにある画像や動画を、タブレットのアルバムに保存できるようになりました。
画像の保存方法
①「選ぶ」で選択する。
②「写真」を押す。
③「アルバムに保存」を押す。
動画の保存方法
①「選ぶ」で選択する。
②「動画」を押す。
③「アルバムに保存」を押す。
ノートのリンクを取得して、共有できるようになります。様々なツールからMetaMoJiのノートを開けるようになります。MetaMoJi内で、あるノートのリンクを、別のノートに貼り付けて、ノートからノートを開くこともできます。
リンク機能を使って、あるノートから別のノートを開いたとき、⑴「最近使ったノートのタブ」が「オフ」のときは、別のノートが開き、飛び元のノートに戻ることはできません。⑵「最近使ったノートのタブ」が「オン」のときは、新しいタブで別のノートが開きます。タブを使って、飛び元のノートに戻れます。
リンクの共有方法
①ノート右上の三本線をから、「共有」を押す。
②「リンクをコピー」を押す。
③任意の場所に貼り付ける。
ある生徒に注目して学習結果を閲覧できます。ある生徒に注目した状態で授業ノートを開くと、自動的にその生徒の学習の記録が見られます。
注目する方法と、注目中の操作
①ホーム画面の三本線から、「ある生徒に着目する」を選択します。
②生徒の一覧が出てくるので、任意の生徒を選択します。
そうすると、画面の上部に「何々さんに着目中、授業ノートを開くと、学習内容が見られます」と出てきます。この状態でノートを開くと、指定した生徒のノートが表示されます。他の生徒を開きたいときは、「何々さんに~」の横の四角を押して、生徒一覧から任意の生徒を選択するとできますし、同じところから、「生徒への着目をやめる」を選んで、注目を終えることができます。
今回変更があったのは3点です。
一つ目が、めくりの左上の折り返し部分の変更です。折り返しをハンドル部分と言いますが、変更後は、ハンドル部分までしっかり隠れるようになりました。
二つ目、めくりが開いているときに、めくりを閉じるには、ハンドル部分を押すと閉じるように変更されました。
三つめは、下にあるものを操作できるようになったことです。従来のバージョンで、動画や音声ボタンの上にめくりをつけると、めくりを開いた状態にしていても、動画や音声ボタンを再生することができませんでした。アップデート後は、めくりを開いた状態で、動画や音声ボタンを再生することができます。
私のように、授業プリントを一度に配布して、まだ授業前の箇所をめくりで隠していた先生にとっては、非常にありがたいです。(ちなみに、私はオンライン学習期間(21年08~09月)に、生徒に音読の課題を出したところ、録音ボタンの上にめくり(開いた状態)を貼っていたので、生徒が録音できなくて、パニックになったという失敗があります。あのときは、私もなぜ上手くいかないのかわからなくて焦りました。ちなみに、オンライン授業の詳細はこちら(オンライン授業(国語))。)
できるようになったことは3点。
⑴指定した人数に自動で分けられる。
⑵指定したグループ数に自動で分けられる。
⑶生徒がグループ分けできる。です。
グループ分けの仕方
この⑴と⑵のグループ分けは、ノート右上の「人のマーク」、「参加者の設定」、「自動グループ分け」の順に押していくとできます。
⑴指定した人数に分けるときは、「ここ」で人数を設定して、「人(にん)ずつにわける」。「先頭から分ける」か「ランダムに分ける」を選んで、「グループ分けをする」で、できます。
⑵指定したグループ数に分けるには、「ここ」でグループ数を設定して、「班にわける」。先頭からか、ランダムにかを選んで、「グループ分けをする」で、できます。
⑶まず、先生の画面で、右上の「人のマーク」から、「授業ノートの設定」、「生徒によるグループの変更を許可」をオンにします。生徒の画面で、右下の三角を押します。 グループ分けされていない状態なら、自分の名前のところを押すと「グループを作る」を選ぶことができます。これを押すと、新しくグループを作れます。また、すでにグループわけがされている場合は、生徒は自分の名前を押すと、「グループを抜ける」を選べます。これを押すと、グループを抜けることができます。抜けた後に、自分の名前を押すと、「グループを作る」ことができます。また、入りたいグループに所属している生徒の名前を押すと、「このグループに入る」を選べます。これを押すと、このグループに入ることができます。
なお、⑶の操作は、「名前を隠す」の状態ではできません。
今まで「いらすとや」の画像をノートに追加すると、背景が黒になっていましたが、今回のバージョンアップで改善されたようです。
「いらすとや」ヘビーユーザーの私には、とてもありがたい!
動画をアップロードしているとき、動画の右下に「アップロード中」という文字ができるようになりました。
グループ学習やクラス学習などでの、他人の編集が素早く反映されるようになりました。また、「先生に注目」の機能もすぐに効くようになりました。
今までも、モニタリング中の反映の早さには驚かされてきましたが、その他のところも早くなったみたいです。これはすごい!
iOS版とWindows版だけに搭載されていたリストガードがchromebookにも搭載されました。(リストガードとは、手書き中に手を置けるところです。)
リストガードを使う
①ノート右上の三本線から、「システムオプション」を開く。
②「リストガード表示ボタン」をオンにする。
③右下「リストガード」のアイコンを押す。
Windows版でノートを開くとき、「処理中」の表示が出るようになりました。
モニタリング画面では、生徒の「〇(青)」「?(赤)」が表示されます。今回のバージョンアップで、モニタリング中の画面で、ある生徒のノートを開いたときも、名前の左に「〇」「?」の表示がされるようになりました。
「〇」「?」について、私は普段の授業ではあまり使っていませんが、オンライン授業や小論文指導では使いました。生徒が学習し終えたり、添削してほしかったりするときは「〇」を、わからなくて止まってしまっているときは「?」を押すように指導しましたが、これは便利でした。小論文指導についてはこちら(小論文指導)で詳しく説明しています。
ウェブ管理ツールを使って、生徒がノートにパスワードをかけられない設定ができるようになります。
「授業ノートの設定」の「生徒による他人の書き込みの編集を許可」をデフォルトでオフになります(従来はオン)。オフの状態だと、グループ学習をしたときに、間違って他人の書き込みを消してしまうことを避けられます。
グループ内でお互いの書き込みを編集できるようにするには、この項目を「オン」にします。
MetaMoJi ClassRoomを、M1チップ搭載のMacでも利用できるようになります。iOS版の対応は、11.4以降です。