大日岳縦走路に七福園という箱庭のような場所がある。この周辺で発見された平安時代の物と推定される銅錫杖頭は、いにしえの修験者が修行の地とした痕跡のひとつである。

立山ガイドの佐伯知彦氏は、この七福園から見た景色こそが「立山曼荼羅」に描かれている世界観であると言います。立山曼荼羅とは江戸時代に立山の麓・芦峅寺の宿坊の主人たちが立山信仰の布教のために持参して全国を行脚した絵図のことです。そこに描かれるすべてを大日岳からは見ることができるのです。大日岳こそが「地獄への畏怖」、そして極楽浄土の「慈悲の心」といった立山曼荼羅の世界を感じ取ることができる場所なのです。

そんなルートを芦峅寺ガイド衆の末裔である佐伯知彦さんと歩いてみませんか。登山初心者でも安心な山小屋各駅停車の登山です。のんびり自然のエネルギーを感じながら、日々の雑事を忘れられる登山になること間違いなしです。

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