御前崎市では、少子高齢化や人口減少が進むなかで、人と人とのつながりが少しずつ弱まり、福祉や子育て、若者支援、防災など、暮らしに身近な分野でさまざまな課題が見えにくくなっています。これまで地域は、市民一人ひとりの思いや行動によって支えられてきましたが、分野や立場を越えて人や活動をつなぐ仕組みは、まだ十分とは言えません。
私たちはこれまで、地域福祉や青少年支援、まちづくりなどの活動に関わりながら、任意団体「たすけあい御前崎」として、若者や地域に寄り添ってきました。その中で大切にしてきたのは、すぐに結果を出すことよりも、人と人が安心して話し、つながり合える関係を育てることでした。
一方で、活動を重ねるなかで、任意団体という形態では、継続的な事業実施や資金管理、対外的な信頼性の確保、行政や関係機関との正式な協働に限界があることも明らかになってきました。地域課題が複雑化・多様化する中で、中長期的な視点に立った安定的な活動基盤の必要性を強く感じるようになりました。
地域には声にならない思いや小さな困りごとが多くあり、それらを受け止め、必要な人や団体につないでいく役割が必要です。市民、NPO、学校、企業、行政など、さまざまな立場の人たちをゆるやかにつなぎ、協働を後押しする―このような役割を「中間支援」と呼びます。
そこで私たちは、これまでに築いてきた地域とのつながりや信頼関係を基盤に、この中間支援を担う団体として、活動の公共性・継続性・透明性を高め、より安定的に事業を展開していくため、特定非営利活動法人「たすけあい御前崎」を設立することとしました。
今後は、地域で活動する多様な人や団体をつなぎ、誰もが安心して集い、学び合い、支え合える場と環境を整えていきます。そして、御前崎らしい「協働」と「たすけあい」を大切にしながら、市民一人ひとりが無理なく関われる、相互扶助に基づく持続可能な地域社会を、ともにつくっていくことを目指します。