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13:00〜 開場
13:30〜13:40 開会式(全体ルーム) 挨拶・運営説明
13:40~14:30 口頭発表①(ブレイクアウトルーム)
※クリックすると要旨をご覧になれます。
※発表時間15分+質疑・コメント10分(コメンテータの方のコメント含む)が目安です。各ルームの司会は高大連携室のスタッフが担当します。
【ルームA1】
13:40~14:05
障がい者と健常者がコミュニケーションを取りながら、より良い社会をつくるため必要なことは何か。 ~小学校から普通級と特別支援学校・学級の交流について見直す~
高澤琴音(東京都立八王子東高等学校 )
コメント:石島健太郎(人文社会学部 人間社会学科 社会福祉学教室)
発表資料リンク
発表資料リンク(学内)
要旨
障がい者に対する偏見や差別が今日にも見受けられるのはなぜだろうか。本研究では「小学校における障がい児との交流が、差別や偏見をなくすことに寄与する」と仮説を立て、障害学習の在り方を検討した。その結果、副籍交流や道徳の授業の工夫により共生社会の理解に繋げることは可能であると考えた。今後より実践的な交流を重視し、交流を活発化させるためのバリアフリー化を課題として考えたい。
【ルームB1】
13:40~14:05
選挙ポスターから見る人の惹きつけ方
堀川昭太 (東京都立立川高等学校 )
コメント:塩田さやか(システムデザイン学部 情報科学科)
要旨
選挙の際、掲示板に貼られる一人一人の候補者のポスターを色の数や系統、写真の大きさなどの観点からデザインの面で客観的にデータ化し、どのようなデザインが多く票数を獲得できるのかを分析しました。今年春に行われた統一地方選挙で実際に掲示された1407枚のポスターを基に分析した結果、ポスター制作の際に使うと良いとされる色数である3~4色と選挙ポスターに使われていた色数の平均が近しいことなどいくつかの関係を考察できたが、明白な票を獲得できるデザインは導き出されなかった。
【ルームC1】
13:40~14:05
大月市の亜高山草原~白谷の丸~の植生とその復元
室岡健太郎、布施莉夢、佐野秀誠、小林基哉(山梨県立都留高等学校)
コメント:沼田真也(都市環境学部 観光科学科)
要旨
白谷の丸の夏のお花畑は知る人ぞ知る観光スポットであったが、近年の鹿による食害によって、イネ科草原と化した。近隣のハマイバ丸には甲州市が建設した鹿柵内にお花畑が復元されており、白谷の丸もそのような潜在力を持っていると思いこの活動を始めた。2m×2mの鹿柵を5つ設置し、その内外の植物種の被度を調査した。その結果、7月および10月に柵内の植草がより繁茂していた。保全対象の植物種は今年度は出現しなかったため、5年間継続して調査する予定である。
【ルームD1】
13:40~14:05
アルギン酸ナトリウムのゲル化作用を用いた代替プラスチックの作成
庄田亜紀(東京都立南多摩中等教育学校)
コメント:朝山章一郎(都市環境学部 環境応用化学科)
要旨
昨年の夏、神奈川県金沢市の海岸にアオサが大量に漂着したというニュースを目にした。そこで初めて、日本では毎年大量の海藻が漂着しており、そのほとんどが利用されることなく埋葬処分されているという事実を知り、衝撃を受けた。そこで、海藻を有効に活用する方法はないだろうか、と調べていたところ、海藻に含まれる成分である「アルギン酸ナトリウム」のゲル化作用について知った。このゲル化作用を利用することで、廃棄される海藻から環境に優しいプラスチックの代替素材を生み出すことができるのではないかと考え、実際に作成してみることにした。
2021年に行われた東京五輪でスケートボードは正式種目として採用され、その競技の存在は多くの人に知れ渡った。しかし日本にはスケートボードの利用を特定して禁止するような公園や通りなどが多くある。本研究では、なぜそのようにスケートボードの利用は制限されてしまうのか、スケートボードの性質や、競技として、また文化としてあるスケートボードの関係の考察をもとに日本との相性を、主に文献調査によって分析を試みた。
【ルームB1】
14:05~14:30
先進国と後進国における経済格差のゲーム理論的アプローチ
田中真緒 (東京都立南多摩中等教育学校 )
コメント:松岡多利思(経済経営学部)
要旨
本研究は「先進国と発展途上国における経済格差のゲーム理論的アプローチ」をテーマにとした。各国の就学率と一人当たりGDPとの間には正の相関関係があることから、経済格差の要因として教育に着目した。そこでゲーム理論に基づき、2つの「コーディネーションゲーム」を考えた。これらのゲームの均衡の分析により、所得税率の変更や教育への補助政策が、GDPを増加させる可能性があることが分かった。
【ルームC1】
14:05~14:30
イチョウ由来シキミ酸含有抽出液のシロアリへの忌避作用の検討
菊池華恋、新谷悠太、武井謙臣、堀内なつ(神奈川県立厚木高等学校)
コメント:沼田真也(都市環境学部 観光科学科)
要旨
本研究の主題は、廃棄が難しいイチョウの葉の新たな活用方法を検討することにある。方法としてはまずイチョウの葉の成分を抽出し、その成分を確かめるためにガスクロマトグラフィー(GC)を用いた。次に抽出物にシロアリに対する忌避作用があるかどうかを調べた。結果として、イチョウの葉の持つ成分の中に、シロアリへの忌避作用のあるものを確認することができた。本研究を通して、活用の難しかったイチョウの葉を新たな防虫素材として利用できる可能性を示唆することができた。
【ルームD1】
14:05~14:30
学校の廃材を再利用した0円漆喰の作成と性能評価
柴佑樹、古堀永、青木結衣(神奈川県立相模原高等学校)
コメント:國枝陽一郎(都市環境学部 建築学科)
要旨
日本を代表する壁材「漆喰」と、学校を代表する廃材「チョークの粉」。一見関係のないふたつのモノは水酸化カルシウムと炭酸カルシウムと化学的に似た物質でできている。そこに注目した私たちは、チョークの粉をはじめとした学校で手に入る廃材を再利用して、0円漆喰を作成した。作成においては、混合する材料の種類や割合を変えながら性能評価を行った。
14:30~14:40 休憩・準備
14:40~15:30 口頭発表②(ブレイクアウトルーム)
【ルームA2】
14:40~15:05
自殺以外の選択肢を増やす〜自殺を減らす方法について〜
松澤結衣 (東京都立町田高等学校 )
コメント:勝又陽太郎(人間社会学部 人間社会学科 心理学教室)
要旨
私たちは町田市の中で悩みを抱えて自殺を考えている人たちに自殺以外の新しい選択肢を作ろうと考えた。実際に町田市役所で行っている対策を聞き、それを参考に新しい選択肢を考えた。自分たちでの話し合いや市役所の対策からSNSを通じて悩みを解決する場を作ることが重要であるのではないかと推察できた。現代社会を生きる人たちにおいて、自分を大切にする最善の選択ができるよう解決策を話し合った。
【ルームB2】
14:40~15:05
レジ袋を受け取る人と受け取らない人の差
青木春樹(東京都立竹早高等学校 )
コメント:渡辺隆裕*(経済経営学部)/ 代読 板倉孝信(大学教育センター)
要旨
私たちの身の回りの環境問題についての話題としてレジ袋の有料化がある。有料化をすることによってレジ袋の辞退率を上げようとするための取り組みだ。調べたところによると有料化によって辞退率は上がった。しかし環境問題により貢献するためには辞退率をより100%に近いものにする必要がある。そこで、辞退率がこれ以上上がるのか、上がるとしたらどのように上げるのか探究することにした。
【ルームC2】
14:40~15:05
グラフェン透明ヒーターを活用した温度変化を伴う顕微鏡観察の考案
笠原伶介、小山友輔、下鳥凛太郎(神奈川県立相模原高等学校)
コメント:柳和宏(理学部 物理学科)
要旨
グラフェンは炭素原子が蜂の巣状に結びついた非常に薄いシートであり、透明で電気伝導率や熱伝導率が高いという性質があり、さまざまな分野で活用が進んでいる。私たちはグラフェンを顕微鏡で活用することで、植物の細胞などを加熱しながら観察できないかと考え、実際に検証を行った。その結果、グラフェン透明ヒーターの加熱性能を確認できたとともに、植物細胞や卵白の温度上昇に伴う変化を観察することができた。
2023年は異常気象と言う言葉が聞かれるほど気温が高く、熱中症が問題となった。発表者自身が部活で熱中車の経験をしたことをきっかけに、熱中症がどれだけ身近な存在であり、その発症には、どのような傾向があるのかをアンケート調査、統計調査、文献調査をもとに多角的に研究した。その結果として、人々の体感温度に対する認知能力が熱中症に関係していることに注目した。このことは、高齢者の熱中症発症の原因を具体的な数値で説明し、その予防や重症化の防止につながると考えている。
「『日本人』が流されやすい」のは本当なのか。「日本人」の行動の特徴について述べた文献を分析するとともに、実際に人々が流されているのかについてはアンケート調査を実施した。そして、「日本人は、日本特有の画一的で、同じでいることが大切であると考える価値観にうまく適応しようとするため「流される」行動をとりやすい」と結論付けた。本研究には、「日本人」の特徴と認識されているものの形成要因を見直すことで、よりよい社会をつくるためのヒントを得ることができるという意義があると考える。
近年深刻化している最終処分場のひっ迫に関する対策を考える。家庭での生ゴミを減量するためにコンポストが有効であるという仮説を立てた。その調査のために町田市バイオエネルギーセンターでインタビューを行い、実際にコンポストを使用してどれだけ生ごみを減量できるのか検証を行った。調査の結果、町田市でごみの排出量は年々減少していることがわかり、さらにコンポストの使用によって生ごみの排出を半減させられるという考察を得た。
電磁誘導方式を用いてワイヤレスで電気を効率よく伝送するのに最も効果的なコイルを調査した。実験は周波数、コイルの配線の太さの条件を変えて伝送電流を測定した。その結果、周波数は高く、配線は太いほうが効率が良かった。さらに複数の線をより合わせたリッツ線を使うことによって表皮効果の影響を少なくしてより効率よく電力伝送ができることが分かった。
【ルームD2】
15:05~15:30
身体への負荷を軽減できるリュックサックの背負い方の検討
別府柑夏(東京都立南多摩中等教育学校)
コメント:児玉謙太郎(大学教育センター)
要旨
学生が日々の登下校において背負っている荷物は重く、身体に負荷がかかっていると考えた。その負荷を少しでも軽減する方法を検討しようとした。今回は書籍を詰めたリュックサックを用いて、どのような背負い方が最も負荷が小さいかを明らかにするため、次の3つの検証を行った。いくつかの条件でリュックサックを背負い、腕の血圧の変量、体側の姿勢の相違、三次元動作解析を使用した首の角度の相違、を比較し、リュックサックの紐は短くした方が良い、という結論を導いた。
15:30~15:40 休憩・準備
15:40~16:30 口頭発表③(ブレイクアウトルーム)
【ルームA3】
15:40~16:05
コミュニティスクールの可能性
森ゆず葉、小林そよか、小林黎子、田中美彩紀(山梨県立都留高等学校)
コメント:岡田有司(大学教育センター)
要旨
次年度から本校はコミュニティスクールとなる。他校や他県のコミュニティスクールの取組を参考に、本校で地域と協働できる取り組みを模索する中でNPO法人JIYU様が実施する「POSTMAN PROJECT」に辿り着いた。マスコミ等に協力していただき県内からランドセルの寄付、活動費や現地へ向かう渡航費のクラウドファンディングを募った。結果として、300を超えるランドセルの回収と目標額を達成でき、JIYU様に帯同し、フィリピン・セブ島にて国際ボランティアを実施した。
【ルームB3】
15:40~16:05
青果物から生成した自然着色料が添加した食品に与える発色性の考察 -食品の酸性・塩基性による発色の違い-
野﨑ひろの、藤原さくら(神奈川県立相模原高等学校)
コメント:石田真敏(理学部 化学科)
要旨
日常的に食する青果物から生じる皮などの廃棄部分を使用し、家庭で誰でも作れる自然着色料を生成した。さまざまな青果物を使用して実験を行い、添加する食品による色の変化の様子、食感や匂いに与える影響などを調査した。その過程で、同じ青果物でも添加する食品の酸性・塩基性の違いにより発色が異なることが考察された。
【ルームC3】
15:40~16:05
食用に適したコオロギの飼育方法
村上碧粋(東京都立南多摩中等教育学校)
コメント:岡田泰和*(理学部 生命科学科)/代読 :嶋田敬三(大学教育センター)
要旨
昆虫食は発展途上国の食糧危機の対策として注目されている。特に飼育が容易で成長が早く、雑食であるコオロギは食用として普及させるのに適している。そこで本研究では、コオロギに嗅覚記憶能力があるという静岡県総合教育センターの論文を参考に、コオロギの成長や飼育環境を記録し、匂い別に餌の摂取量、摂取頻度を測定した。そして、餌の匂いと摂餌の関係、食用に適したコオロギの飼育方法を明らかにした。
【ルームD3】
15:40~16:05
都心部・臨海地域地下鉄が既存バス路線に与える影響
劉龍洋(東京都立竹早高等学校)
コメント:大平悠季(都市環境学部 観光科学科)
要旨
2022年に西九州新幹線開業、2023年に相鉄・東急新横浜線が開業するなどその面積の割には世界の駅乗降客数ランキングTOP10に9駅がランクインするほどの鉄道大国日本でもまだまだ新規鉄道路線はできている。しかし首都圏の新路線は少なく、特に東京都に限ると2008年6月の副都心線までさかのぼる。新路線ができないというのは路線網が成熟しきったと捉えることができるが、果たしてそうだろうか。東京都において、城北地域の横の移動、城東地域の縦の移動など需要は高いが鉄道を用いて移動するには不便な地域が多い。つまりまだ東京の鉄道は成熟していないと言えるのではないかと思う。そんな鉄道が不便な地域の移動を支えるのがバスである。実際上の2地域はバスが発達している。このように鉄道とバスは互いに補完しあう存在であるように見えるがもともとバスが走っていた地域に新たに鉄道ができるとバスはいったいどうなるのか。都心部・臨海地域地下鉄と都営バス都05-2系統を用いてそれを探っていきたいと思う。
この発表では、学校の屋上を有効活用する方法として屋上農園を提案する。この屋上農園の効果について食育と防災の観点から述べていく。また、既に屋上農園を行っている学校を参考にしてメリットと課題を見つけ、今後、学校で屋上農園を広める方法について考察している。
【ルームB3】
16:05~16:30
食品ロスの削減〜子供に苦手な食べ物を食べてもらうには〜
山田優希(東京都立町田高等学校)
コメント:白石賢(都市環境学部 都市政策科学科)
要旨
世界では、年間13億トンの食材が廃棄されていて、そのうち約半数は家庭から、さらにそのうちの約6割は食べ残しによる廃棄である。私は、子どもの好き嫌いによる食べ残しに着目した。子どもの食べ残しによる食品ロスを減らすために効果的な方法として、料理の提供方法、食材の組み合わせ、食材への興味・関心の3つの対策を行うことがあげられる。
【ルームC3】
16:05~16:30
日本の陸地を1週間森にしたら、二酸化炭素はどれくらい減るのか。
栁舘 航平(東京都立竹早高等学校)
コメント:吉田圭一郎(都市環境学部 地理環境学科)
要旨
昆虫食は発展途上国の食糧危機の対策として注目されている。特に飼育が容易で成長が早く、雑食であるコオロギは食用として普及させるのに適している。そこで本研究では、コオロギに嗅覚記憶能力があるという静岡県総合教育センターの論文を参考に、コオロギの成長や飼育環境を記録し、匂い別に餌の摂取量、摂取頻度を測定した。そして、餌の匂いと摂餌の関係、食用に適したコオロギの飼育方法を明らかにした。
【ルームD3】
16:05~16:30
都留高生が描く心の中の大月
髙井主遥、小俣佳那、米山知花、加藤貫太(山梨県立都留高等学校)
コメント:若林芳樹(都市環境学部 地理環境学科)
要旨
共通の物理的空間で生活していても,その空間をどのように認識しているかは人によって違いがある.であるならば,都留高生という共通の属性を持つ都留高生には,都留高生の空間認識があると考えられる.そこで本研究は,都留高校が立地する大月市中心部における都留高生の集合的空間認識を明らかにすることを目的とした.研究の方法として,都留高校の1年生の1クラスを対象として,大月市中心部の手書き地図を描いてもらい,手書き地図に描かれた内容について分析を行った.分析の結果,都留高生の集合的空間認識の特徴が明らかとなった.また生徒の属性によっても空間認識が異なっていた.このことは,生徒の属性によって集合的空間認識も変化しうることを示唆している.
16:30~16:40 休憩・準備
16:40~16:50 閉会式(講評等)
16:50〜アフターセッション
アフターセッションでは下記のルームを用意する予定です。高大連携室の院生スタッフから研究や進路選択に関する話をするほか、高校の先生同士の探究指導に関するノウハウ共有のためのルームも設けられればと考えていますので、ぜひお気軽にご参加ください。
・院生スタッフによる研究紹介・雑談(文系)
・院生スタッフによる研究紹介・雑談(理系)
・院生スタッフの大学生活紹介・進路相談
・先生の交流・ディスカッションルーム
・発表内容についてのディカッション用ルーム(複数)