櫻木 廻

・輝菜輪が死亡して間もない頃に、彼の魂が移り、宿った先。それが、のちに「櫻木廻」と呼ばれる人形の正体。彼の記憶は引き継いだが、思い出に連なる思考・感情は引き継がれなかったため、輪と廻はそれぞれ微妙に性格が異なっている。

・元々の瞳は青だったが、魂が移った際に片目が赤くなったそう。右手の装甲は未完成で内部が露出しているので、手袋を嵌め、隠している。

・アトリエを抜け出してからは、ぼんやりと街を歩いていた。土で幾らか足が汚れてきた頃、老医者に声をかけられ、人形は彼の家で暮らすことになる。老人は櫻木慶伍という名だった。

慶伍は人形が家に来てその日のうちに、彼に名前を付けた。

・診療所の仕事を手伝ううちに、自分もこの人のようになりたい、という意思が廻の中に芽生え始め、そこから僅か数年で医師免許を取る。慶伍の死後、彼は診療所を継いだのだった。