俳句とは5、7、5を主体とした定型詩です。世界で一番短い定型詩と言われています。この限られた言葉にその時の風景や思いを載せることは、その瞬間を切り取った言葉の写真とも言えるのかもしれません。
木曽路は他の街道と違い、ほとんどが山の中なので、通行する人々は自然に最も触れることができる道中ではあったのではないかと思います。そんな木曽路を謳った文人、俳人の句も紹介します。木曽と自然を詠んだ句でその情景を思い浮かべ、心で観るイメージを膨らませてください。
新樹光
峠の茶屋の
力持ち
久子(静雅)
潮州の
碑の石摺や
蘭の花
正岡子規
太陽の
隅なき里や
青田波
久子(静雅)
中山道
中間の標
秋深む
久子(静雅)
思い出す 木曽や 四月の 桜狩り
芭蕉句碑
中山道沿いにひっそりと建てられています。