Research
研究テーマ
方法論的観点からは、人がある行動に至るまでの認知的なプロセスを数理的なモデルで表現する認知モデリングの開発と実践に興味があります。特に最近では、社会心理学分野を中心とした実験データを対象にして、ベイズ統計学を用いた認知モデルの開発を行っています。
心理学的観点からは、説明・説得の理解・受容を促す方法の解明に興味があります。この解明には、説明・説得の理解・受容過程を検討すべきだと考えており、そのための認知モデルの開発を目論んでいます。
研究領域
心理統計学 - 認知モデリング、数理心理学、ベイズ統計学
社会心理学 - 説得、態度変容、意思決定
認知心理学 - 文章理解、文章評価、説明
その他の興味関心
認知モデリングの実践について、科学哲学におけるモデルに関する議論を援用することで、心理学にとどまらない汎用的観点からの理解・妥当化を目指しています。数理モデルを用いた現象理解というのは、心理学ではやや非標準的手法ではあっても、自然科学を中心とした多くの分野で標準的手法として扱われてきたため、そこでのモデルの使われ方を通して、心理学におけるモデルの使い方について示唆を得たいと考えています。