主が与えられた新会堂

◆会堂がなくなる。さぁ困った。

私たちの教会は、幸手市にあるクリーニング店を会堂として借りて礼拝していました。ところが、2014年の末に、持ち主がこの建物を競売に出すので、購入するか他に引っ越すかどちらかにしてくださいと、申し入れがありました。入札が翌年5月7日にあるのでそれまでに教会としての意思決定が必要となりました。

500万弱で競売の旧会堂を購入すべきか? でも、ここは駐車場がない。建物が古い。賃貸料で赤字となる。私たちは、神にどうすべきか祈りました。その結果、他を探すことになり、今までの献金と会堂取得のための献金を教会員から集め2000万円の予算で貸オフィス、倉庫、貸ビル、中古物件などを近隣で探すことにしました。

◆物件探し

私は、まだサラリーマンだったので、毎週末、ネットでの物件探し、業者訪問、50件以上の現地視察を行いました。また、新築木造も見積もりをとりましたが、予算を大きく上回るものでした。そこで、プレハブ業者10社程度より新築の見積もりを取りましたがやはり予算オーバーでした。

土地に関しては、中古車販売業者が手放そうとしている物件が運よく見つかり、敷地内に電力会社の送電線があるため、安く入手できそうでした。最後には、トレーラハウスなら予算内に入ることがわかり、栃木の業者の事務所に行って相談もしました。場所が調整地区で、行政への認可が必要でした。そのためトレーラハウスを購入する直前に、業者とともに、役所に行き、許可を得ようとしました。ところが、“移動できるトレーラハウスは建築物として認められない。ちゃんと地面に固定された家にしなさい”と、トレーラハウスを教会として設置する案は却下されてしまいました。

◆神は助けの業者を送る

 下水(雨水含む)を公共の下水施設に流してはいけないという行政指導があり、この対応をしてくれる業者を探している中、ある地元業者が平屋建てなら予算内で会堂を立てられると申し出てくれました。渡りに船。神が救いの手を伸べてくれました。その後、地下に文化財が埋まってないか試掘をせよという指示が役場より出たり、浄化槽、浸透槽を庭に設置し、近くの小川まで地下パイプを引いて排水する工事が発生したり、雨水を隣地へ流さないように境界に壁を作ることなど、予定外の出費がありました。

◆礼拝する場所がない。さぁ、困った。

 新しい会堂を立てる見通しはつきましたが、それまでの礼拝したり役員会、祈り会などをする場所がない。そこで、私たちは、近隣の集会ができる場所を探し、施設や教会、幼稚園を使わさせていただきました。特に、数ケ月礼拝の礼拝場所として”あゆみ幼稚園”にはお世話になりました。

◆教会員の一致

私は、教会役員として、イメージや図をもって、新会堂や土地の説明を教会員に行い、誤解を防ぎました。また毎週、業者さんとともに進捗確認、情報共有を行い、費用とスケジュールを、教会員皆で共有しました。明確な根拠がない感覚的・好み的な選択は、教会全員の多数決で決めていきました。

◆土地の整備、会堂建築

教会建築は順調に進みました。

◆主が道を開かれる

① “資金もないのに、会堂を新築できるはずがない。”と、最初は教会内でもつぶやかれました。

広い県道に面した安い土地、平屋の会堂、多少オーパしたがほぼ予算内での完成。これは、神が与えられたもの以外の何物でもない。毎月の借金がなくなりました。ハレルヤ!

②トレーラハウスにしていたら、狭く、行政問題も出たでしょう。役場の人を使って、主は私たちの未熟な考えの道を閉ざし、最善の道を与えられた。

 “あなたの道を主にゆだねよ。主を信頼せよ、主が成し遂げてくださる”(詩37:5)

③新会堂は、主のご計画の最初の一歩。この地の人々に福音を伝えていくことが、神の目的であります。このミッションを、今回、立て上げてきた教会員とともに担いたいです。

For Glory Of GOD Alone!