2015年8月末,「顔写真が気になる猫」 というタイトルで,猫の奇妙な行動について紹介した.隣家の3階ベランダの端に座って我家の向かい側の建物(郵便局)の2,3階の窓ガラスに貼られた36枚の顔写真(政治屋)の列に向かって鳴き叫ぶのである.その行動はある日突然止まり,その後泣き声に悩まされることはなかった.昨年は度重なる余震で気づかなかったというのが正確かもしれない.
ところが,2017年6月になった途端に再び猫の鳴き声で叩き起こされることとなった.周囲には猫を飼っている家が増え,どこの猫なのか特定すべく防犯用に設置している3階ウエブカメラの動態検知画像をチェックしてみると首輪に鈴を付けた黒猫が写っていた.物陰から動画を撮って調べてみると,前の猫とは明らかに異なる黒猫であり,鳴く時の目線の先にあるのは今も貼られている顔写真の羅列である.
以前に紹介した動画を再掲しておいたので,較べてもらうと分かっていただけると思うが,今回は以前の猫みたいにヒステリックではない.よく観察すると,こちらの方を気にしながら,ポスターの顔写真が目に入ると鳴いている.それにしても異なる猫が同じ位置にやってきて類似の行動をとるのは不思議である.以前の猫と同様に,動物の感で政界再編を予見しているのだろうか.猫写真の専門家の岩合光昭氏に聴くしかないようだ.
午前5時になると泣き声で起こされるので,周辺の住民も困っているようだ.猫がやってくる3階は現在空室のため,2階住人は困っているらしい.先隣りの家の屋根伝いにやってくるので,そこの飼い猫ではないかと思っていたら,「黒猫ではあるが歳を取っているため,時代劇に出てくる盗賊みたいに屋根を飛び回る元気はない」とのことであった.私は起こされたらパソコンのウイルスチェックを行っている.その時刻はCATVインターネット回線は空いていて,システムアップデートやウイルス定義ファイルを更新するには最適の時間帯である.
(2017/06/11)