100年前、無声映画「実録忠臣蔵」を見た15歳の少年が3年がかりでペン画で再現した私家本が山鹿市鹿本町の民家にひっそり残されていました。すばらしいタッチや表現は古さなど感じさせません。研究者は、映画史の上でもマンガ文化史でも貴重な資料と評価し、ペン画をスクリーンに映し出して弁士が語る活弁上演会が昨年暮れ、京都で実現しました。まさに命を吹き込まれたペン画の世界ー。その姿をふるさと熊本の人たちにもぜひ見てほしい。そんな思いで上演会を企画しました。