大阪府立茨木工科高等学校のSST.R&D (宇宙科学技術研究開発部) は、宇宙に人工衛星を打ち上げることを目標として「宇宙のものづくり」 をテーマに、小型人工衛星や模擬人工衛星の“缶サット”、ロケットなどの機体やシステムの開発・研究を行っているクラブ活動です。
私たちの活動は実際にモノを製作するだけではなく、製作するために必要な知識の勉強、データの研究や、それら製作物を様々な人に発表し伝えることまでを一貫して行っているところが特徴です。
製作や研究・開発のほぼすべてを部員が行っていますが、1人1人が3年間という短い期間のため、下級生への技術の継承にも力を注いでいます。上級生が下級生に直接教えることもありますが、得られた知識や技術、ノウハウをまとめた教科書を自分達で作成するといった工夫もしています。
●人工衛星(CubeSat)
全国の工業高校を束ねている全国工業高等学校長協会が、設立100周年を記念して「高校生による小型人工衛星打ち上げプロジェクト」を進めています。本校、茨木工科高校はそのプロジェクトで人工衛星の製作協力校に採択され、人工衛星の電源系(電源分配ユニット:PDU)を担当しています。校内では私たちのクラブが主体となって製作しています。
このプロジェクトで製作している人工衛星は「CubeSat」と呼ばれるもので、大きさは縦・横・高さがそれぞれ10~20センチメートル程度の直方体ととても小さく、製作や打ち上げの費用も抑えることができるため、大学や企業、教育機関など多くの団体が開発・打ち上げを行っています。
また、本校は2016年度に衛星の打ち上げを目標として大阪府立大学と連携協定が結ばれ、同大学のご指導を受けて人工衛星製作の計画が進んでおります。
●缶サット(CanSat)
上記の人工衛星のしくみを学ぶことを目的として、「缶サット」を毎年、製作しています。缶サットは、言うならば「模擬人工衛星」で、本物の人工衛星と仕組みが似ていながら、低コストで製作・打ち上げ実験ができるという特徴があります。飲料の空き缶サイズの胴体の中にセンサ、マイコン、無線機器などのシステムを搭載し、モデルロケットに搭載して打ち上げ実験を行います。
この缶サットを使って高校生が競い合う「缶サット甲子園」という大会が毎年開催されています。
SST.R&Dは2012年より毎年その大会に出場しており、2014年、2016年には全国大会にも出場しました。
また、前述した大阪府立大学と連携協定の一環として、2015年度より、大阪府立大学のCEES ロケットに私たちの缶サットを搭載して打ち上げる共同実験を3月に行っています。
学校ホームページのクラブ活動紹介ページはこちら
クラブ名:SST.R&D(エスエスティー アールアンドディー)
フル名 (英語):Space Science Technology Research & Development
(スペースサイエンステクノロジー リサーチ アンド デベロップメント)
フル名 (日本語):宇宙科学技術研究開発部
2011年(SST同好会として)
大阪府立 茨木工科高等学校
Webサイト
http://ibaraki-kouka.jp/