Sosuke Amitani is a historian of political thought, particularly interested in Immanuel Kant, German Enlightenment, history of historiography, and Polizeiwissenschaft (science of police) in the 'Rechtsstaat,'

政治思想史研究者、網谷壮介のウェブサイトです。

イマヌエル・カントの政治思想、ドイツ啓蒙、共和主義、歴史叙述の思想史、ポリツァイの統治論を研究しています。

blog: https://ohnevernunft.hatenablog.com/

『共和制の理念:イマヌエル・カントと一八世紀末プロイセンの「理論と実践」論争』法政大学出版局、2018年。

A5判/372ページ/上製 /5,000円 + 税/ISBN 9784588150944

東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻に提出した博士論文が書籍化されました。

カントは理想主義的・非政治的な哲学者であったのか。『ベルリン月報』誌上における論争、『永遠平和のために』、『人倫の形而上学』等の内在的読解に加え、その思想を歴史的コンテクストに位置づけていくことにより、理念と現実との間を架橋しようとした実践的思想家としてのカント像を提示する。一八世紀末プロイセンの政治状況下においてカントが構想した変革の戦略を明らかにする政治思想史研究。

法政大学出版局の紹介ページ(目次あり)

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『カントの政治哲学入門――政治における理念とは何か』白澤社

四六判並製/208頁/2000円+税/ISBN 9784768479698

『永遠平和のために』という本のタイトルは聞いたことがあるけれど、いったいカントは政治についてどんなことを考えていたの? 共和制って一体何なの? カントって結局、理想主義者なんじゃないの? 本書が問いに答えます。

自由権、正義と国家、共和主義、国際法と平和について、時代に先駆けたカントの発想をわかりやすく解説する清新な入門書。

政治における理念の重要さを語り続けたカントの政治哲学の全体像を、『人倫の形而上学・法論』を軸として、最新の研究成果にもとづき描き出すとともに、歴史的文脈に照らしてカントの著作を読み解き、その現代的意義を説く。