悪魔の発明品:
「表面や界面」の現象を解明へ
「表面や界面」
は私たちの日常生活に密接に関わっているにもかかわらず、見過ごされがちなものです。例えば、歩く際の路面の摩擦や衣類の撥水加工、また生体組織内での分子間の相互作用など、目に見えない表面や界面が、私たちの世界を形作っています。
表面と界面は物理的にも化学的にも極めて複雑で、統一された理論体系で記述するのが困難です。その特性は分子の単一層でも大きく異なります。物理学者ヴォルフガング・パウリは「神は固体を作ったが、表面は悪魔が発明した」と述べています。この「悪魔の発明品」を理解するには、分子レベルでの解明が不可欠なのです。
God made solids, but the surfaces were the work of the Devil !
「研究概要」
情報学と工学を融合させた新しいセンシング法の開発に取り組んでいます。コンピュータビジョン、機械学習、信号処理、光学、機械工学などを統合的に活用し、従来のセンシング法の物理的限界を克服することで、これまで観察が困難だった表面と界面の現象の解明に挑戦しています。
特に、ナノスケールの界面、動的な流体現象、生体や化学反応に焦点を当て、電気自動車のエネルギー効率向上や、半導体製造の次世代技術であるナノインプリントリングラフィの産業化に向けての貢献を目指しています。
学生(学部生、研究生、大学院生)を募集中!!
興味のある方はお気軽に以下のメールアドレスまでどうぞ!
song[at]i.nagoya-u.ac.jp
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2025年日本トライボロジー会議(秋)で発表しました。
発表論文を更新しました。
10月から新しく研究生1名が研究室に加わりました。
公益財団法人立松財団 令和7年度研究助成に採択されました,選考委員の先生方に心より感謝申し上げます!
[2025/07/15] 宋の論文が「Nano Letters」にacceptされました [link] 。
[2025/04/07] 分子科学研究所で開催された分子研研究会「トライボロジーの分子科学」において,「高分子添加剤の吸着膜構造がしゅう動時の潤滑特性に及ぼす影響 」というタイトルで発表させていただきました。
[2025/04/01] 4月から新しく修士1年生1名,学部4年生2名が研究室に加わりました。
[2025/01/07] 発表論文を更新しました。
[2024/10/16] HPを公開しました。
[2024/09/19] ASIATRIB2024で発表しました。
[2024/07/31] 科学研究費助成事業 研究活動スタート支援に採択されました。
[2024/05/29]トライボロジー会議2024 春で発表しました。
[2024/04/01] 宋が名古屋大学大学院情報学研究科の助教に着任しました。