2026年 10月24日(土) 14:00~17:00
一橋大学 くにたち西キャンパス本館3階 36教室
内坂 翼 一橋大学講師
ジョン・ロック(John Locke, 1632-1704)は「経験・自由・権利」という近代的価値を基礎づけたことで「啓蒙の偉大な先駆者」とみなされている。 しかし、ロックの著作群を詳細に分析すると、ロック哲学の思想的起源は、アリストテレス、ストア派、エピクロス、キケロなどの古代哲学にあることが判明する。ロックが古代哲学を受容し援用したことの主な問題関心は、政治社会における「固有権」(Property)を保全するための「権利論」(Theory of Rights)、その権利を互いに守るために不可欠な「自由主義」(Liberalism)、自由な行為の基盤となる個々人の経験を重視する「経験論」(Empiricism)を打ち立てることであった。ロック哲学と古代哲学との連関を手がかりに、啓蒙思想の起源を考察することを試みる。
柏崎正憲 m.kashiwazaki [at] r.hit-u.ac.jp