2025年11月7日(金)18:00~20:00
一橋大学 くにたち西キャンパス本館 3階 36教室
韓立新 Han Lixin 清華大学人文学院哲学部教授
「中国における日本マルクス主義研究と良知力 初期マルクス研究に焦点を合わせて」
李闫涛 Li Yantao 清華大学マルクス・エンゲルス文献研究センター研究員
「中国における青年ヘーゲル派研究と良知力 青年ヘーゲル派研究に焦点を合わせて」
一橋大学創立150周年にあたる本年、社会思想史および社会史研究に大きな足跡を残した良知力教授の没後40年にも当たり、一橋大学社会科学古典資料センターが記念シンポジウムを企画している。その一方で、良知力が中国のヘーゲル=マルクス研究に及ぼした影響についてはほとんど知られていない。近年では、2017年に新マルクス=エンゲルス全集版『ドイツ・イデオロギー』(MEGA I/5)刊行に呼応して、中国において青年ヘーゲル派研究が活発化しているが、この状況のなかで、良知力・廣松渉編『ヘーゲル左派論叢』(全4巻)が日本語に堪能な研究者により紹介され、注目を集めている。
今回お招きする韓立新教授は、望月清司や平田清明など、日本マルクス主義を代表する研究者の業績の翻訳と紹介を精力的に行いつつ、中国のマルクス研究において主導的役割を果たしてきた。その韓教授に、日本のマルクス研究、とくに良知の業績が中国のアカデミアにもたらしたインパクトについて伺う。さらには、中国における青年ヘーゲル派研究の若手のホープと目されている李闫涛氏より、中国での最新の研究状況についてご報告いただく。(世話人 平子友長 一橋大学名誉教授)
柏崎正憲 m.kashiwazaki [at] r.hit-u.ac.jp
※参加申込みは不要
※翌日、11月8日(土)には、一橋大学創立150周年記念シンポジウム「古典資料の世界的共有へ 良知文庫と社会史・社会思想史」が催されます。主催は一橋大学社会科学古典資料センター、こちらは要申込。