第25回
「知見の一般性と事例の数の関係」
小宮友根

25回 一橋大学哲学・社会思想セミナー

日時 2021年11月10日(水) 13時15分開始 終了時間未定(最大延長19時00分まで)

場所 Zoomによる開催 参加希望者は担当者(m.igashira[at]r.hit-u.ac.jp)までご連絡ください

講演者 小宮友根(東北学院大学)

タイトル 知見の一般性と事例の数の関係:会話分析の場合

要旨

統計的な研究と比べて、いわゆる質的研究においては事例の分析から導かれる知見の一般性が問題になりやすい。そこでは主張の強さあるいは研究の役割自体にいかに限定をかける(べき)かが問われるが、他方で会話分析は提出される知見の「一般性」それ自体に関してそうした議論とは少し異なった前提を持っている。本報告では「事例の数」をめぐる会話分析の議論を紹介することで、社会(科)学における質的研究の意義について考えるための素材を提供したい。

※本講演は、一橋大学大学院社会学研究科先端課題研究19および日本学術振興会『課題設定による先導的人文学・社会科学研究推進事業(領域開拓)』「分野間比較を通した質的研究アプローチの再検討」との共催で行われます。