第18回
公共性の思想史へ(5):
ジョン・ロバートソン『啓蒙とは何か』
第18回 一橋大学哲学・社会思想セミナー
第18回 一橋大学哲学・社会思想セミナー
日時 2020年2月18日(火) 13:30-17:00
場所 国立東キャンパス 第三研究館3階 共用会議室
タイムテーブル
13:30-14:00 野原 慎司(東京大学)「ジョン・ロバートソンの啓蒙研究を巡って」
14:00-14:30 林 直樹(尾道市立大学)「ロバートソンはなぜカッシーラーを批判したか:ロバートソン『啓蒙』の特徴と問題点」
14:40-15:20 森村 敏己(一橋大学)「インテレクチュアル・ヒストリーとしての啓蒙研究:ジョン・ロバートソン『啓蒙とは何か』をてがかりに」
15:30-17:00 全体討論
討論者 越智 秀明(東京大学大学院)
司 会 上野 大樹(一橋大学)
開催趣旨
啓蒙思想は、この4半世紀以上にわたってケンブリッジ学派の文脈主義にもとづく初期近代思想史の研究蓄積から大きな影響を受けており、日本でもポーコックの議論が精力的に導入されてきた。他方、ポーコック以降の世代のケンブリッジの研究状況はまだあまり紹介されておらず、その意味でジョン・ロバートソン『啓蒙とは何か』の翻訳の意義は大きい。
ポーコックの「複数の啓蒙」論とそれに対するロバートソンの批判は、ジョナサン・イスラエルの急進的啓蒙論にもつながっている。今回は同書の邦訳者である野原慎司氏と林直樹氏を招聘し、同書での議論を踏まえつつ最新の啓蒙研究について自由に語ってもらう予定である。