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『花朧』

【個人誌/漫画】A5/60P

漫画Web再録

2015年8月30日(日)閃華の刻1・月下美刃 第一回

<本体>

表紙:コート紙・マットPP

遊び紙:色上質 藤

本文用紙:書籍バルギー

印刷所:丸正インキ

<ノベルティ>

ポストカード:ペルーラ スノーホワイト

印刷所:株式会社グラフィック

<布ポスター>

ダブルスエード

印刷所:あにっぷる

2015年当時Pixivに掲載していた本丸みかんばちゃんの短い漫画+描き下ろしで漫画と小咄(小説、と名乗るほどではないと思う)の詰め合わせ本でした。

設定的には『うちのデフォルト本丸』のみかんばちゃん。

描き下ろし分がうちのみかんばちゃんの出会って間もない頃の話です。

2015年8月終わりの時点で「最初で最後のみかんば本」みたいな位置付けで出した本。オフライン事情色々ありまして、次の予定が全く未定だったので。このあとみかんばちゃん関係のアンソロや小説の表紙で何度も寄稿させて頂く機会に恵まれたので、あまり「(個人サークル的な意味で)活動休止」というイメージは無いんですが、自分でサークル参加復帰したのは約1年半後、2017年5月です。

■ラフ・表紙

「表紙ラフは棄ててしまったらしいです」って堂々と自信を持ってTumblrの方に書いていたんですけど、今回Webサイトに記事を移行するに当って古い原稿関係を入れているフォルダ漁ってたらラフが出て来ました。

まじかよ。物持ち良いな私。

■完成・表紙

この本の表紙に関しては描く前から 『みかんばちゃん+桜』 にしよう~というのは決まっていて、それ+『うちのみかんばらしさ』 を全面に出しました。 構図的に絵の視線的に色々考えたんですが、後ろからぎゅって構図とか身長差とか判り易く好きな物を詰めました。

さにわ「こんな感じの構図になればあとは好きにしてええで」みかちー「あいわかった(嬉々としてまんばちゃんを飾り出す)」っていうあれです。

薄いピンクが綺麗に出たら良いな~と思っていたら、刷り上がりが予想以上にピンクが濃ゆい感じに出過ぎていて、物凄いピンクピンクした表紙になりまして、当日会場で見て「ウワァ!すごいピンクwww」って吃驚しました。印刷所の相性ってありますよね……。

あっちこっちに咲きまくってる桜は5割くらい手描き+残りは素材集から持って来て色々加工です。

私は特殊紙大好き野郎なので本当は表紙も特殊紙使いたかったんですが、印刷所の仕様的に特殊紙がなく、スタンダードなコート紙に印刷。一見地模様にラメが入っている感じにしたくて、画面全体に小粒のキラキラを飛ばしてます。

裏表紙に関しては個別に絵を描いていないので詳細は割愛します。 桜のモチーフと本文中の幸せそうな1コマを持って来て、ふわっと温かく柔らかめに仕上げた感じ。

■ノベルティ(ポストカード)

当日会場頒布分に付けていたノベルティが、表紙と同柄のポストカードです。

これは印刷所がグラフィックさん。ポストカードでも特殊紙が使えるところなのでペルーラ(地模様にキラキラ入った紙)使って刷りました。綺麗綺麗。

グラフィックさんのカラーはやっぱり綺麗で、色もこっちはイメージ通りに出た感じです。

横に並べているのが布ポスターを折り畳んだものなんですが、布ポスターの方もかなり色が綺麗。

オプションで角丸加工もしてみたり。

角丸加工って可愛くなって良いですよね!!

■布ポスター

当日飾る用に布ポスターを作ったんですが、物凄く印刷が細かくて綺麗で感動したのを良く覚えてます。

あまりにも綺麗に印刷して貰ったので、2015年に作ってから2018年までずーっと使ってました。(絵が古くなっているので2019年用には流石に新しいポスター作ろうかなと…)

水着生地なので みょーんって伸びます。伸びても色が綺麗。凄い。

本の表紙・ポストカード・布ポスター、全てサイズ違いの同じカラーデータを使って別の印刷所で刷って貰っているんですが、布ポスターが一番好みの色になってしまったのはここだけの秘密だ……w

タイトル『花朧(はなおぼろ)』は以前Twitterで「その人をイメージした同人誌のタイトルと中身考える」みたいなタグが流行った時に、当時のフォロワさんに頂いたタイトルです。本の中身的にもイイ感じに嵌っていて語呂も良く、気に入り過ぎてしまったのでそこから頂きました。本の中にも感謝!!ってクレジット記載させて頂いてるんですが完全に事後報告です、その節はどうもすみません。

個人的なオフライン事情で、とうらぶを描き始める以前に描いていたジャンルでスペースを取った2015年の5月でサークル参加を一旦休止していました。だからとうらぶで本を出す予定とかも本当は一切なくて。

もうジャンル問わずサークル参加しないんじゃないかな、このまま同人屋引退するのかな私、とか思っていたくらいで。

月下美刃が発表されて「初のみかんばプチ(最初で最後かも知れない推しカプのプチ)だと!?」って釣られて8月だけついつい申し込んじゃったんですけど! いやはや、あの時はまさか2019年まで続くとは思っていませんでした。赤豚さんありがとう。

私はずっと売れないオリジナルや二次創作でもドマイナーなジャンルやカプを描いて生きて来た人間なので、とうらぶのみかんばは今まで経験した事のない規模のジャンル母体数なんですよね。だから「サークル参加するぞ!」と言っても必要な部数が完全に読めなくて。

印刷費用と〆切日程とクオリティの折衷案で本の印刷は丸正インキさんで刷りました。丸正さんは別ジャンルの友人発行のアンソロで割と頻繁にお世話になっていたんですが、私の原稿とはあまり相性がよろしくなくて(しかもカラー白黒どっちもよろしくない。笑)どうなることかと不安でしたが、不安的中で案の定コケてます。予想範囲内だよ!

カラーも予想外な色になったんですが、漫画のページの方が派手なコケ方をしていて。

当時はペン入れをSAI⇒トーンやベタ・仕上げをコミスタという流れで作業していて、私がSAIで引いた細い線とか薄い線はコミスタに取り込んだ時に「黒」ではなく「グレー」扱いになってしまうんですね。(当時は気付いていなかったので「黒」は「黒」だと思い込んでいたんですけど…)

「グレー」は丸正さんだと自動的にトーン化されて点々になっちゃうんですよね。印刷所の仕様なんですけど。なので、コミスタの方では一見黒に見えていても油断しちゃ駄目だなと……気が付いたのはそれこそ2017年くらいだったりします。


漫画の描き下ろし分、入れたいネタがいっぱい在ってもっとページ数増やしたかったんですが、遅筆ゆえスケジュール的に削ったものが多く(本にする上で必要最低限の「序章」的な部分は収めたつもりなんですが)その内続きに当たる部分も描きたいなあと思ってます。

本文用紙は真っ白よりも黄色っぽいのにしたくて、小説用推奨の書籍バルギー。

表紙は大体「特殊紙(PP無し) もしくは マットPP」の二択な人間なのでこの本はマットPPでした。

遊び紙が浅黄になる予定だったんですが、紙在庫がなくて急遽で藤に変更しています。そこを含め、装丁的にはシンプルイズベストながら好きな感じには纏まったかなと。