Seiichi "Sakemotto" Sakamoto

ご挨拶

国立天文台の阪本成一(さかもと・せいいち)と申します。専門分野は電波天文学で、特に、星間分子雲の構造、運動、物理・化学状態、分布、生成・進化などのほか、この分子雲が鍵を握っている星・惑星系の形成や、銀河の形成と進化など、手広くいろいろと研究しています。世界最小の電波望遠鏡を用いた掃天観測で学位を取得し、野辺山の電波望遠鏡などを使った研究のほか、南米チリ・アンデスの標高5000mの高地に完成した世界最大の電波望遠鏡「アタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計(ALMA)」の建設と運用に従事してきました。2016年4月から2018年12月まではチリ観測所長を務めました。現在はALMAの東アジア統合技術チームのチーム長を務めています。

2007年4月から2014年7月まではJAXA宇宙科学研究所で宇宙科学広報・普及主幹として宇宙科学研究に関わる普及・教育・渉外活動全般を取りまとめました。天文学や宇宙科学にとどまらず科学全般をもっと身近なものにし、科学的にものを考える習慣を広めていきたいと思っています。また、比較的しがらみなく社会に対して発言できる立場を生かし、「社会派天文学者」として社会のために役立ちたいと思っています。地域連携も積極的に進めています。

私は「体育会系天文学者」です。東京大学在学中には漕艇部に所属し、学部3年でユニバーシアード派遣選考会と全日本大学選手権をエイトで制し、4年では主将として部を率い、自身が乗ったエイトは全日本選手権2位、舵付きペアは同3位した。その4年間に頂点を目指して自分で考え努力したことが研究生活にも活かされたと確信しています。

「酒もっと」という名字に違わず何でも好き嫌いなくよく呑みますが、痛風倶楽部の軍門に下ったためビール控えています。

主な関連プロジェクト