著者について
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シェリル・L・ケリー氏は30年以上のキャリアのある音楽療法士(MT-BC)、作曲家である。
氏はアリゾナ州立大学学部卒業後、北アリゾナ大学、アリゾナ大学、コロラド州立大学の大学院で継続的に学び、アリゾナ州グレンデール市の子ども神経発達研究センターにて、作業療法士のローナ・ジーン・キングとのメンターシップのもと22年間勤続して音楽療法を実践し、その傍ら全米音楽療法協会認定音楽療法士養成課程(大学、大学院)の臨床的インターンシッププログラム創設し、スーパーバイザーとして全米から訪れるインターン学生の指導に17年間携わってきた。
音楽療法の対象は多岐にわたり、これまで青少年・成人の精神疾患や脳卒中、がん、術後の患者、高齢者、トラウマ後患者、ホスピス(緩和ケア)、妊婦、重複障がいまたはトラウマを抱える愛着障害等の乳幼児、小児科の患者、ICUの患者、そして特に自閉症スペクトラム障がいを含む神経発達障がいを専門として精力的に関わってきた。
ケリー氏は自閉症スペクトラム障がい、感覚統合、音楽療法、作業療法に関する複数の専門職のカンファレンス(アメリカ国内、日本)で講演、ワークショップを行ったことを光栄に思っている。保護者、教育者そして様々な分野のセラピストを対象としたワークショップを行ったほか、感覚統合国際カンファレンスを含めた3度の来日の際は、OT、MT等専門職、教員、保護者を対象に感覚統合の手法に基づいた音楽療法のアプローチを実演し好評を博した。
(訳注:アメリカ国内では、自閉症学会で招聘講師を務め、作業療法学会、アリゾナ州、アラスカ州の教育学会等でキング氏と共同発表、研究発表を行ったほか、大学の音楽療法・自閉症・特別支援教育の講義、学会でセッションを行った。2004年、全米音楽療法学会西部地区・インターンシップ・ディレクター賞、アリゾナ州立大学・音楽療法インターンシップ・プログラム貢献賞、2005年に、音楽療法士としての技能、臨床実践の知識とスーパーヴィジョンに大きく貢献した功績により、全米音楽療法学会西部地区・プロフェッショナル・プラクティス賞を受賞した。)
これまでに実践で出会った様々な対象者、特に子どもとのセラピー実践のために創作した多様な音楽活動と歌はシンプルで汎用性が高く、個々の子ども・集団の特性や場所に適応し柔軟に使えるものである。
また、スピリチュアルな体験、音楽的な回想やインスピレーションに富んだ作品、合奏・合唱の楽曲、年を重ねることや思い出、人生を慈しむことを主題とした作品などがある。
(本文より引用、改編)
翻訳者紹介
監修 土田玲子 (理論原案、資料、さくいん、監修)
NPO法人なごみの杜代表理事。県立広島大学名誉教授。日本感覚統合学会会長。日本DCD学会理事。日本LD学会特別支援教育士スーパーバイザー。作業療法士。アメリカ合衆国フロリダ州フロリダ大学修士課程修了。その後長崎大学医学部保健学科助教授、県立広島大学保健福祉学部教授を歴任。1990年、文部省在外研究員としてアリゾナ州子ども神経発達研究センターに赴任し、著者に出会う。著書に「感覚統合Q&A-子どもの理解と援助のために 改訂第2版」(監修土田玲子、編集石井孝弘、岡本武己、協同医書出版社、2013年)「感覚統合とその実践 第2版」(著Anita C. Bundy, Elizabeth A. Murray, Shelly J. Lane、翻訳土田玲子、小西紀一、協同医書出版社、2006年) 「でこぼこした発達の子どもたち 感覚統合の問題と上手につきあっていくために」(著Carol Stock Kranowitz、監訳土田玲子、訳高松綾子、金子書房、2020年)他がある。
翻訳 花岡清美 (歌・音楽活動の解説、理論、教材作成、全体下訳、コーディネート)
全米音楽療法協会・日本音楽療法学会認定音楽療法士、公認心理師。静岡大学教育学部卒。フロリダ州立大学大学院音楽療法科修士課程修了(音楽療法における音楽修士)。留学中のフルタイム・インターンシップで著者のスーパービジョンを受けながら感覚統合理論に基づく音楽療法の実践経験を積む。現在常葉大学短期大学部保育科兼任講師、静岡県内保健センター、NPO、療育機関にて勤務。乳幼児健康診査相談、検査、園巡回相談、健診事後教室等の業務の傍ら、療育、保育者支援の場で音楽療法、野外活動、森のようちえん、子育て支援センターで乳幼児と保護者を対象に音楽活動を実践。2児の子育て中。共著「保育学生のための『幼児と言葉』『言葉指導法』(編著馬見塚昭久、小倉直子 第2部言葉指導法 第11章前言語期のコミュニケーションと保育、ミネルヴァ書房、2022年)担当執筆。
翻訳 柿﨑次子 (歌・音楽活動の解説、理論)
アメリカ合衆国バージニア州シャナンドア大学大学院で音楽療法及びTESOL修士号を取得後、作陽音楽短期大学教授、大和大学教授を経て、現在はホリスティック音楽療法の会の代表として講習会講師や臨床活動を行う傍ら、桜美林大学にて非常勤講師を務めている。日本音楽療法学会認定音楽療法士。2児の母でもある。著書に「感覚統合を活かして子どもを伸ばす!『音楽療法』苦手に寄り添う楽しい音楽活動」(監修土田玲子、明治図書出版、2016年)などがある。