News
2024
2024/4/30
アグネ技術センター「固体物理」誌に、ねじれ二層グラフェンの量子干渉計についてトピック記事を書かせて頂きました。最新トピックを日本の物理学界に紹介することに特化した、1966年創刊の雑誌です。 https://www.agne.co.jp/books/journal.htm2024/1/1
論文投稿しました! ねじれ二層グラフェンにおけるゲート定義超伝導チャネルです。2024/1/24
論文がNature Communicationsから出版されました! MATBGのリング干渉計についてです。この論文は、Nature Communications Editors’ Highlightsに選ばれました。
2023
2023/12/1
PRR Letterから論文パブリッシュされました!二次元電子系の非相反応答について。
PRRに論文がアクセプトされました!同位体グラフェンについて。
Nature Communicationsに論文がアクセプトされました!MATBGのリング干渉計について。2023/10/1
イスラエルのWeizmann Institute of Scienceでポスドク(二回目)を始動しました!2023/8/19
論文プレプリントをArXivに投稿しました! 同位体濃縮グラフェン(12C濃縮または13C濃縮)という新しい(?)物質を報告しました。天然と変わらぬ高品質です。核スピンの影響を制御できるため、量子ドット用の材料として使う予定です。他にも…?2023/8/16
論文プレプリントをArXivに投稿しました! ねじれ二層グラフェン上にリング干渉計を作り、リトルパークス振動やアハロノフボーム振動を観測したものです。この系はできることが色々あり、これからも楽しみな結果です。2023/6/19
論文プレプリントをArXivに投稿しました! 電流の向きに応じて電圧の大きさが変わる「非相反応答」が注目を浴びており、その起源として特殊な結晶構造等に基づく議論が行われます。この研究では、非相反応答が、二次元電子系の量子ホール状態という極めてシンプルな系でも観測されうることを指摘しました。 Phys. Rev. Research (Letter)にアクセプトされました!!2023/3/15
磁気トンネル接合の非線形伝導度についての論文がPhysical Review B誌にアクセプトされました!私自身の先行研究によって明らかになっていた、線形・非線形伝導度の間の経験則が、先行研究で報告した以外の系でも普遍的に成り立つことが確認できました。ファーストオーサーの篠崎さんが、論文を読んでメールをくれたことが、この共同研究のスタートになりました。2023/4/23
ワイツマン研究所(イスラエル)におけるポスドクフェローシップ the Koshland Prize を受賞しました!
2022
2022/10/24
「ねじれ二層グラフェンSQUID」の論文がNature Nanotechnology誌からパブリッシュされました!2022/8/15
「電界効果リング」の論文がNano Letters誌からパブリッシュされました!2022/5/11
論文プレプリントをArXivに投稿しました!二層グラフェンで、電界効果を用いた新しいデバイス「電界効果リング」を提案・実証しました。電界効果を使って試料のバンドギャップをデザインして、リング状の経路を作っています。これにより、電子波が二手に分かれて再度合流する、量子干渉効果(Aharonov-Bohm効果)を高品質に観測しました。 この研究はETHに来て初めての主著論文となりました^^2022/2/1
論文プレプリントをArXivに投稿しました!グラフェン2枚を、1°程度だけねじって重ね合わせた「ねじれ二層グラフェン」は、天然にはない構造ゆえに、超伝導や強磁性といった意外な物性が現れます。ここに、二次元物質の強みである高い加工性と制御性を組み合わせることで、様々なデバイスや新機能を実現することが可能です。今回我々は、この物質を用いて、超伝導量子干渉素子(SQUID)を作りました。ゲート電極のデザインを工夫することで、単一のデバイスでありながら、臨界電流や干渉の位相などを、幅広い範囲で制御することが可能になりました。この研究はETHに来て初めての共著論文となりました。
2021
2021/6/21
論文がPhysical Review Bに出版されました!電流と電圧の比例関係(オームの法則、線形応答)が成り立たないような応答には、何らかの法則はあるのでしょうか?この研究では、代表的なスピントロニクス素子である磁気トンネル接合を舞台として、その非線形な電流応答を調べました。実験から、通常の線形伝導度(電流∝電圧)と非線形伝導度(電流∝電圧の3乗)との間に、きわめて明瞭かつ非自明な相関関係が成り立っていることが明らかになりました。さらにその背後には、磁化ゆらぎ(マグノン)が関与していることも示唆されました。こうした研究は、磁気トンネル接合の物理を深めるだけでなく、従来の線形応答の枠組みを超えた非線形・非平衡領域の物理を、実験的・定量的に開拓する手掛かりとなりえます。この研究は、物質・材料研究機構(スピン物性グループ)との共同研究です。2021/6/11
論文がJapanese Journal of Applied Physicsに出版されました。代表的な電荷密度波物質であるNbSe3をナノリボン化し、厚さ20 nmという薄膜領域においても明瞭な電荷密度波転移を観測しました。電子-フォノン相互作用の人工的な制御など、様々な実験のプラットフォームとして期待されます。2021/4/1
本日より、スイス連邦工科大学チューリッヒ校(ETH Zurich)にポスドクとして着任いたしました!コロナ禍の中ではありますが、なんとか渡航が叶いました。良い研究成果を出せるよう全力で頑張ります。2021/3/31
長年お世話になった大阪大学を卒業し、博士(理学)の学位を取得しました!また、博士課程リーディングプログラム「インタラクティブ物質科学カデットプログラム」を修了し、修了生代表として挨拶させて頂きました(カデットプログラムHP)
2020
2020/10/10
「2020年秋季大会 日本物理学会学生優秀発表賞」を受賞しました。9月の物理学会での講演「磁気トンネル接合における非線形輸送」を評価して頂きました。ありがとうございます。これからも頑張ります!(物理学会HP)2020/08/14
論文がReview of Scientific Instrumentsに出版されました。電子をひと粒ずつ送り出せる「単電子ポンプ」素子を実現するため、微細な電極と大面積の電極を同時に作製できる微細加工技術(エッチング)を開発しました。2020/07/20
論文がAIP Advancesに出版されました。磁化が歳差運動する時、その振幅が小さい時は、振幅や周波数が一定の、周期的な運動となります。では、さらに振幅が大きくなると、運動はどのように変化するでしょうか?数値計算によって、磁化の振動スペクトルや軌道を解析したところ、特定の条件において、スペクトルが等間隔の複数ピークに分裂することがわかりました。これは、↓で報告した実験結果の理解にも通じます。この研究は、物質・材料研究機構(スピン物性グループ)との共同研究です。2020/07/15
論文がApplied Physics Lettersに出版されました。ナノスケールの強磁性体にスピン流を注入すると、磁化が規則的な歳差運動をすることが知られています(スピントルク発振)。では、さらに多くのスピン流を注入し、系を強く駆動すると?この実験では、振動のスペクトルが、等間隔の複数ピークに「分裂」する現象を発見・報告しました。こうした特殊なスペクトルは、ナノ磁性体を使ったデバイスに新たな機能性を与えることが期待されます。この研究は、物質・材料研究機構(スピン物性グループ)との共同研究です。