昭和大学 口腔微生物学

Showa University Oral Microbiology and Immunology

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研究:口腔の細菌環境と健康の関係

口腔の細菌叢:口腔には無数の細菌が生息し、細菌叢(フローラ)を形成しています。通常ヒトには健康な細菌叢が形成されており、口腔外からの病原菌の侵入を防ぎ、我々の体を守る働きをしています。しかし、一旦、何らかの原因によって細菌叢のバランスが崩れてしまうと、口腔において病原細菌が増加・定着し、結果として全身を含めた体の健康が損なわれると考えられます。

口腔の免疫系:口腔は人体の入り口で、小腸や大腸などの消化管へつながっています。消化管と同様、口腔も粘膜で覆われており、歯周組織や咽頭などの粘膜下には様々な免疫細胞が存在し、唾液腺からは各種ホルモンやIgA抗体が分泌されている。しかしこれらの役割・機能の解明は不十分で歯科・口腔領域における感染制御の仕組みについては未開拓の領域が多く残されています。

口腔疾患と全身の関係:口腔において細菌叢と免疫系は密接に相互作用しており、そのバランスは厳密に制御されているはずですが、分子メカニズムはよくわかっていません。これを明らかにすることで、健康管理における口腔の重要性を解明できると考えています。

歯科医院における感染対策:新型コロナの世界的蔓延を踏まえて、歯科医院の感染性対策・安全性向上について研究しています。歯科医院では回転切削器具や超音波スケーラーなどを診療に用いますが、診療で生じたエアロゾルには微生物が含まれ、従来の標準予防方法では十分でない可能性があります。当教室では、歯科医院におけるバイオエアロゾル発生メカニズム解明および抑制方法の研究も精力的に行っています。

講義と実習:感染と免疫

2学年「感染と免疫(総論)」および 3学年「感染と免疫(微生)」の講義・実習 を担当しています。

歯科医師が効果的で安全な歯科医療を行うには、う蝕や歯周病を含めた感染症全体を理解し、原因となる病原性微生物と宿主の抵抗性(免疫)に関する専門知識と技術を身につけることが必要不可欠です。従来の微生物学に最先端の免疫学を加えた、系統的かつ網羅的な感染症の講義・実習を通じて、歯学医学全般への理解を深めていきます。

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