私たちの勤務条件
私たちの勤務条件
1日7時間45分・休憩時間
私たち静岡県の公務員には1日に7時間45分の勤務時間が割り振られています。
労働基準法の規定で、労働時間が6時間を超える場合には少なくとも45分間の休憩時間を置くことになっています。私たちの職場でも同様です。
多くの学校では職員が2つの班(A・Bなど)に分かれており、交代で休憩時間を取る形になっています。
全日制ですと、学校日課の昼休みが同時に教員の休憩時間になっている班と、例えば4時間目に授業の無い教員の場合は、その4時間目が休憩時間になっているというケースが多いようです。
休憩時間は勤務時間ではありません。学校から離れることも問題ありません。
しかし、学校現場ではこの休憩時間がしっかり取れないという現実があるのも事実で、多忙化と共に解決しなければならない課題となっています。
日曜日と土曜日は「週休日」と言って勤務日ではありません。給料が支払われている日ではなく、全くの休みの日です。
一方、国民の祝日(祝日法で規定する休日も含む)と年末年始(週休日以外の12月29日から1月3日)は形式上は勤務時間が割り振られており、この点で週休日と異なりますが、勤務を要しない日ということで事実上休みの日です。
厳密に言う場合、こちらを「休日」と言います。
教育職員(事務職を除く)には「残業」はありません。
勤務時間以外に勤務が命じられることは原則ありません。
遅くまで仕事をしていてもそれによる時間外手当は支給されません。
「臨時又は緊急にやむを得ない必要があるときに限る」ところの
①生徒の実習に関する業務
②学校行事に関する業務
③教職員会議に関する業務
④非常災害等やむを得ない場合に必要な業務
の「限定4項目」においては、時間外に勤務が命じられることがあります。
この特殊性のため、教育職員には給料の4%が教職調整額として一律支給されています。
所定の業務においては、通常の勤務時間を、ある日に8時間45分・他日に6時間45分というように変形させることがあります。
例えば修学旅行等。変形労働時間制のこの措置を「割振り」と言います。
このほか、週休日を他の勤務日と振り替える「週休日の振替」(例えば文化祭等)
休日に勤務させた場合に後日に代休を措置する「代休日指定」の計3種の措置があります。
いずれも勤務時間と勤務日の調整であって「多く勤務する」ということではありません。
ウィークデーの時間外にまで及ぶ部活動には何ら支払われるものがありません。
週休日・休日に4時間程度以上指導した場合は2400円(7時間45分以上は3200円)の特殊業務手当が支給されますが、先に言いましたように、民間で言うところの残業ではないため少額で意外に思われるでしょう。
しかし、手当支給の有無および金額の多寡にかかわらず、部活動は事実上の長時間労働の温床とも言え、教職員の勤務にとってなかなか解決されない課題となっています。
年休は自由に取ることができる休暇です。
1日単位のほか1時間単位でも取れます(技能員等の場合、時間単位取得は5日分まで)。所定の申請簿に記入押印して管理職(通常は副校長)に提出します。
なお、この時理由を言う必要はありません。年休は自由に使えるものだからです。
4月に新規採用された人には15日が与えられます。年休は年度ではなく12月31日までの年で与えられ、残数は翌年に繰り越せます。
1日の勤務時間が7時間45分ですから、15日分の年休がある状態から10日と3時間を取得すると、残数は4日と4時間45分になります。
この分は繰り越して、翌年は20日与えられますから、24日と4時間45分から始まります。以後毎年20日を限度に繰り越すことができます。
新規採用段階で15日が与えられる点は民間企業に比べ有利な労働条件です。
特休は、理由を問われず取れる年休とは異なり、所定の理由によって申請して取れる休暇です。
しかし、減給されることはなく、有給である点は年休と同じです。
以下、主なものを挙げておきます。
公務による負傷・疾病の場合
期間は療養に必要な期間
その他の負傷・疾病の場合
期間は90日以内で必要と認める期間
(精神病や高血圧症など特定疾病ではさらに90日延長も可)。
通院時などの時間単位取得も可。
忌引
例えば、配偶者で10日、実父母で7日など。
夏季休暇
6月から9月の間で、5日間(1日単位での取得)。
家族休暇
年間3日
子の学校行事への参加、運転免許更新、など。
結婚
結婚から6カ月以内に7日間(2回に分割可)。
産前8週間・産後8週間
生理休暇
2日を超える場合は医師の証明等が必要。
育児休暇
生後1年6月に達しない子を育てる場合、1日2回各60分(育児休業とは別のもの)。
配偶者が出産の場合
男性職員が取れる。3日以内で時間単位も可。
看護休暇
家族の看護のため年間5日(時間単位も可)。
就学前の子が2人以上いる場合は5日追加
(ただし、この分の利用は当該子のために限る)。