”鹿骨のまちづくりに興味がある人、鹿骨のために何かをやりたい人が集まる場所を作りたい"、そんな思いで2023年の12月に作ったのが「鹿骨サーキュラーベース」です。物理的な場所としては圓勝院の境内や建物、ネット上ではこのサイトのことを鹿骨サーキュラーベースと呼んでいますが、今はサーキュラーベースに集まってくれるみなさんのことやLINE上のオープンチャットも鹿骨サーキュラーベースという名を使っていますので一種の団体名とも言えるかもしれません。
サーキュラーcirculartという言葉には「①円形の,循環する」という意味と「 ②(回覧版などの)広報物」という意味があります。鹿骨の人・モノ・情報が循環する拠点(ベース)に、そして鹿骨について地域内外の皆さんにお伝えしていく役割も果たしたいと思ってこの名前を付けました。
鹿骨サーキュラーベースがやりたいことを絵にしてみました。白くて丸いクッションみたいなものがサーキュラーベース、シャボン玉みたいなものが鹿骨を盛り上げたり鹿骨の課題を解決するためのプロジェクトをイメージしています。たくさんのすてきなプロジェクトが生まれ、育んでいけたら嬉しいなと考えています。
活動に参加したい、活動について詳しいことが知りたい方は以下のお問合せフォームからご連絡ください。
◆ちょっとだけ難しい話・・・
ここからは圓勝院がこのような活動を始めた背景をお伝えしておきたいと思います。(2023年の設立時の状況で記載しております。)
私たち圓勝院は鹿骨一丁目にある真言宗豊山派のお寺です。かつては鹿骨保育園を運営しており、鹿骨地域のコミュニティのひとつとして、また町会など他の地域コミュニティへの入口としての役割を果たしていました。その保育園が閉園してから12年が経過、再来年には鹿骨小学校と松本小学校の統合で、圓勝院周辺に住む子どもたちとその保護者が属する学校はさらに多様になり、相互につながりを持つ機会は更に減っていくと思います。鹿骨に住みながらも鹿骨のコミュニティには属すことがない人たちが増えていく・・・。それはあまりにも寂しすぎないでしょうか?
奈良時代に遡る「鹿骨」という名称の由来、室町時代から今につながる農村開拓の歴史、江戸の人々に一目置かれた鹿骨産の花卉・野菜・・・・。帰りたくなる素敵な空の下で7千世帯/約1.5万人が住むここ鹿骨は、由緒ある歴史と伝統的な農産業、そして豊かな自然がある魅力的な町です。
また、今世界中の大都市がこぞって実装しようとしている「都市農業」が東京23区内ですでに成立しているという視点で見れば、鹿骨は世界最先端の町でもあります。
農林水産省によれば都市農業に期待するいくつかの役割の中に
〇身近な農業体験・交流活動の場の提供(交流創出機能)
〇都市住民の農業への理解の醸成(食育・教育機能)
がありますが、鹿骨の都市農業ではこれら2つについてはまだ十分に機能していないと思っています。農の風景育成地区に指定されたことをきっかけにして、あらためてこのあたりを深堀していけば、鹿骨の町はさらにもっと魅力的な町になる。私たちはそう考えています。