機械加工事業は、新事業のメインビジネスです。
本業の鋳物製造の次工程となる機械加工を自社で行えるようにします。
◆機械加工事業の目的
現状は、弊社の顧客である機械の部品を必要とするお客様が鋳物の製造を弊社に発注し、
加工は別途加工会社に発注して行っているため、お客様側の管理コストや輸送コストが大きくなっております。
鋳物の製造~加工までをシオノ鋳工で行うことでお客様のご負担が軽減されます。
また、納品した鋳物が加工後に不良が見つかり返品される流出不良のケースを防ぐことができます。
この流出不良はシオノ鋳工としては信頼を落とすことにつながりますし、
優先的に再生産を行うため、もともと計画していた生産計画に無理が生じます。
お客様側も、納期が遅れるのに加えて加工の再手配が必要となるため、大きなロスとなります。
これらの問題を解決できるのは、非常に大きなメリットとなります。
◆機械加工事業の難しさ
それほど大きなメリットのある機械加工を、なぜ今までやっておらず、
やっている他の鋳物屋も少ないのかと思いますよね。
それには主に以下の2点の理由があります。
・設備投資のコストが大きい
・加工技能を持つ人材の確保、育成が難しい
まず、設備投資のコストが膨大に高いです。
加工機械は1台、数千万から1億円以上するものもあり、
1台だけでは鋳物の生産に加工が追い付かないためそれが何台も必要となります。
次に、加工技能技能を持つ人材の確保、育成がとても難しいです。
鋳物の製造のノウハウはまったく使えず、新しい人材が必要となりますが、
加工の技能を持つ人材は少なく、新しく育成するにも
習得しなければならない知識、技能が非常に多く難しいです。
◆シオノ鋳工の機械加工
その難しい機械加工技術の習得を自ら自発的に挑もうとしている社員がシオノ鋳工には数名います。
彼らが中心となって技能を身に着け、来年度入社の新入社員も加えて
機械加工事業を運営していきます。
既に技能を持っている人材はいないため、皆フラットな状況からのスタートなので
来年度入社して新しく始めても、1年後には1番のエースプレイヤーとなれる可能性があります。
鋳造体験は、鋳物屋としてのノウハウを活かした新しいビジネスです。
フライパンやダッチオーブンといったご家庭やキャンプなどで活躍する
鋳物製品を、一般の方が自分でイチから造ることができます。
自分で造った鋳物製品は、きっと特別なものになるはずです。
◆鋳造体験事業の目的
・鋳物屋として、鋳物の一般的な認知度を高める責任を果たす
・丹後地域の新しい観光名所とし、地域の観光業の活性化につなげる
・一般消費者向けの製品の開発、販売を行う
まず、シオノ鋳工は長年鋳物づくり一筋でやってきた会社として、
自分たちが生業として誇りをもって製造している鋳物という製品の良さを
もっと多くの一般の方に知ってもらいたいという思いがあります。
この鋳造体験を通して鋳物の作り方や優れた特徴をもっと知ってもらいたいです。
2つ目の目的として、丹後地域の観光名所として地域の観光業の活性化につなげたいという思いがあります。
近年、丹後地方も交通の便がよくなり、関西の中心部からのアクセスも容易になりました。
それによって丹後の観光のメインスポットは天橋立ですが、天橋立だけなら日帰りをしてしまう旅行者が増えています。
鋳造体験は溶けていた鉄が冷えて固まりきるのをまつ必要があるため、2日間の日程を要します。
そこで、近隣の宿泊施設とコラボして鋳造体験+宿泊のセットプランをご提供するなどによって、
丹後地域の観光業の活性化に貢献していきたいと思っております。
3つ目の目的は体験事業とはやや外れますが、鋳造体験を行うために建設する施設に導入する
最新の鋳造設備を使って一般消費者向けに高品質・高機能の鋳物製品を開発、販売したいと思っております。
シオノ鋳工は毎日おいしい手作り給食を社員に提供しております。
また、社員の誕生日にはスイーツづくりの上手な事務員さんがリクエストに応じて
社員全員分のスイーツを作ってお祝いをしています。
その自慢の手作り給食と手作りスイーツを地域の方や丹後を訪れた方に提供します。
◆カフェ事業の目的
・地域の皆様の憩いの場の創造
・地域の皆様との関わりの場の創造
・シオノ鋳工の認知度アップ、ポジティブイメージ作り
カフェ事業の主な目的は、地域の皆様の憩いの場の創造と
地域の皆様との関わりの場の創造です。
シオノ鋳工は現在は与謝野町の町はずれで仕事をしているため
地域の皆様と関わったり貢献したりといったことが難しく、
あまり地域の方々から認知されていない現状があります。
国道沿いの看板を見て知ってくださっている方もおられますが、
何をしているかまではほとんど知られていませんので、
シオノ鋳工に対して良いイメージを持っておられる方は多くありません。
そのため、開放的で落ち着いた雰囲気のカフェで美味しいランチとスイーツを提供することで
シオノ鋳工は親しみやすく良い会社なのだというポジティブイメージを持ってもらいたいという
思いがあります。