eROSITA × Seimei × JCMTで探る銀河と超巨大ブラックホール共進化の最盛期 (鳥羽儀樹, 国立天文台)
eROSITA衛星とせいめい望遠鏡KOOLS-IFUを用いて見つかった、極めて高いエディントン比をもつ超高赤外線光度クエーサーについて紹介する。KOOLS-IFUで得られた可視光線分光データ解析から、この天体の赤方偏移はz = 1.62、ブラックホール質量は約6×10^8太陽質量であり、Eddington比は3.6を超えることが判明した。このクエーサーは宇宙の正午において急速な質量成長を示す重要な天体であり理論予測を支持する。さらに我々は ジェームズ・クラーク・マクスウェル望遠鏡 (JCMT) のSCUBA-2を用いたサブミリ波追観測を実施した。本講演ではこれらの研究の現状について紹介する (Toba et al. 2024b, PASJ, in press.; Toba et al. 2025, in prep.)。