鈴木悠太
クエーサーとその周辺銀河は互いに影響を及ぼし合っていることが期待されており、クエーサーの銀河環境を調査することは、銀河進化や宇宙論的階層構造形成に対して大きな知見を与えることができる。しかしこれまでの研究では装置の制約などにより、クエーサーの周辺銀河環境に対して一貫した描像を与え切れていない。その問題に対して、我々はHSC-SSPを基軸に、原始銀河団とクエーサーの関係の研究や、クエーサー周辺における低質量銀河と高質量銀河の密度の比較の研究を推進してきた。本講演では、それらの結果を概観し、今後の展望について発表する。