2024年6月某日
黒住教 本部 神道山
岡山県岡山市北区尾上2770
駐輪場あり(無料)
非信徒参拝可能(手続きなし)
立教1814年(江戸期)
11:50 岡山駅からバスで黒住教本部へ
一日に数本しか走っていない。
車で20分の距離なのでタクシーや車で行くのが普通なのか。
団参とかないのか?帰りが困った。
12:30 黒住教霊地 本部・神道山
さっそく茶店でランチ750円。
いまどき安い。
白米美味い、ツヤツヤ。
(後に分かったことだが、この米は信者が提供しているものだそうだ。また、もとは650円だったものが物価高で値上げしたそうだ。それでも安い)
教団職員らしき人々が、食後に
「(二拍手)ありがとうございます。ありがとうございます。(二拍手)」
と手を合わせていた。
帰りの手段はバスしかないか聞いてみたが、次の15時半までゆっくりお過ごしくださいとのこと。
そんなには居られない。
「動く参道」で本殿(大教殿)へ。
バリアフリーで車椅子でも参拝できる。
御朱印とお守りを購入。
幕末三大宗教でお守りを売っているのはここ黒住教だけ。
神職の方から話しかけていただき、黒住教についてお話をいただく。
非常に気さくな方だった。
黒住教は金光教、天理教より早くに立教。
これら二教とは異なり分派がない。
また、この二教が「神がかり宗教」であったのに対し、教祖宗忠は天命直授という宗教的神秘体験(飛び込んできたお日様の塊を呑み込み天照大御神と一体になる)を通じて「悟り」を開く。
宗忠昇天後、初めに京都市左京区の神楽岡に宗忠神社を建立。
なぜ誕生・立教の地の岡山でないかというと、当時の岡山の藩主よりも神道的に格上になってしまったためだそうだ
(当時の天皇・孝明帝から「宗忠大明神」の神号を賜った。また、孝明天皇により唯一の勅願所(天皇陛下が国家国民の平安を祈る神社・仏閣)に定められた)。
明治になり、宗忠の生誕・立教の地・大元に宗忠神社を建立、本部となる。
しかし区画整理などによって、日の出を拝むのに最適な土地でなくなったため、戦後1974年に現在の本部があるここ神道山に遷座となる。
日拝所、宝物館と見て、最初の茶店へ。
タクシー会社に配車の電話をかけ、コーヒーを飲んで待っていた。
すると、昼に帰りの手段について相談した店員さんが、
「よかったら宗忠神社まで用事があって行くから乗っていくか?」
と声をかけてくれた。
ありがたく乗せていただいた。
車内では先述の白米のこと、参拝客のほとんどが信徒で、たまに御朱印集めや日拝を見にくる非信徒がいること、また岡山の生活のことなどをお話しいただいた。
神道山では、掃除のおばあちゃん、神職、奉仕作業に全国各地から来た婦人会のリーダーのおばちゃんなど、気さくに話しかけてくれて大変親切にしていただいた。
黒住教は日本会議のメンバーであることから、なんとなく敬遠していたが、実際に足を運んで直接お話を聞くと、だいぶ印象が変わるものだ。
黒住教 大元・宗忠神社
岡山県岡山市北区上中野1丁目3-10
駐輪場あり(無料)
15:00 黒住教 大元・宗忠神社
街中にあるほとんど新宗教が感じられない普通の神社といった感じ。
ただ拝殿の屋根などはかなり豪華ではある。
黒住教教祖宗忠の誕生の地に建立されたこの霊地は、現在の本部である神道山が1974年に建立されるまでは、ここが本部であった。
この土地の「大元」の名は黒住教が由来。
都市化が進み境内地が縮小する中、教団が重視する日拝に不向きとなったため、現在の神道山に遷座することとなる。
こちらでも御朱印をいただき、岡山駅へ。
16:00 岡山駅周辺
高島屋できびだんごを購入。
廣榮堂のきびだんごは全国各地で売られているが、こだわって作っているという「むかし吉備団子」を購入。
こちらは日持ちが3,4日と短いが、岡山県外では売られていないそうだ。
早めの夕食。
店構えからして気になった「駅前大衆居酒屋 鳥好」へ。
早い時間であったが、すでに店は客でいっぱいで、カウンター席に案内された。
続いて続々と客が来ては断られ来ては断られの連続で、かなりの人気店、予約必須である。
生ビールに名物の「とり酢」をとりあえず。
安い、うまい。
量も想像より2割多い。
本日のおすすめの「カツオのタタキ」「マグロの角煮」を注文。
うまい。
カツオのタタキには生のタマネギとニンニク、紅葉おろしにおろし生姜と、カツオが隠れるほどモリモリ。
厚切りでうまい。
締めは岡山名物「ママカリ」の握りと味噌汁。
味噌汁がうまい。すべてハズレなしで、岡山に来たらココと決めた。
余談だが、この旅であまり岡山弁を聞かないなぁと思っていたら、ここにきてカウンターの隣に座った老夫婦がコテコテの岡山弁を話しており、よかったぁと思った。
この中国地方特有の「ヨルトル」と岡山の「ぼっけぇ」のコラボ「ぼっけぇ来よる」が聞けた。
余談の余談だが、
岡山の印象
「不良が多い」
「車の運転が荒い」
「無愛想だが親切」
(偏見だったらごめんなさい)。