Introducing Examples of Work

ドローンガス観測(名古屋大学との共同研究)への貢献

 従来では難しかった、200度を下回る噴煙の中の水素ガスの水素同位体含有率の精密測定が、名古屋大学によって開発された採取装置と火山研究センター所有のドローンを用いて、阿蘇中岳第1火口の観測を行った結果、世界初、火山噴気の酸素同位体平衡温度測定に成功した。

担当項目:機材設置方法の検討、ドローンの操縦、飛行データの解析

研究グループ:名古屋大学環境学研究科、京都大学火山研究センター

霧島連山の大規模マグマだまりの発見への貢献

 マグマだまりは、鹿児島県湧水町栗野岳付近から南東へ10〜15kmの高千穂峰付近まで最大7kmの幅で伸びており、最上部は、霧島連山の直下5〜7km付近にあり、少なくとも5キロの厚みをもっていることが分かった。

担当項目:土地借用の許可申請、地震計の設置、観測点の維持管理

研究グループ:気象庁気象研究所、東京大学地震研究所、京都大学火山研究センター

出典:防災宮崎 https://www.the-miyanichi.co.jp/special/bousai/headline_test.php?page=16&num=480 より画像引用

火山体構造(人工地震)探査への貢献

  地下構造を知りたい火山周辺の地上(場所によっては海中)数100カ所に地震計とデータロガーを設置したのち、掘削した数十メートルの穴(場所によっては海中)に仕掛けられたダイナマイトを爆発させ、それによって発生した地震波形を解析し、マグマ(熱水)や火道の位置を推定する観測。

担当項目:機材準備、地震計設置・回収、測量、深夜の発破コントロール(地震(火山性微動)監視、発破地点との電話・無線連絡、発破カウントダウン)など

研究グループ:火山噴火予知関連機関(大学、気象庁、海上保安庁)