2020年度
2020年度
この作品を制作しようとしたきっかけは、太平洋戦争末期、旧日本軍が私たちの住む宮城県で,「震洋」と呼ばれる特攻兵器の部隊を設置したという話を聞いたことです。未来を奪われた彼らは,ベニヤのボートと共にどのような思いを秘めて出撃していったのか、そして彼らの目に最後の風景がどのように映っていたのかを想像しながら,東松島にある「震洋」の秘密基地があった鮫ヶ浦を何度か訪ねて写真を撮りました。
人の命を消耗品として扱う戦争で、若くして死ななければならなかった人たちに思いを馳せて,モノクロの光の強弱で当時の空気の質感や抽象的な記憶を再現しました。