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2021年い鉄甲子園
~い鉄甲子園とは?~
千葉県の房総地区である上総中野~大原を走行する、いすみ鉄道。そのいすみ鉄道様が主催された企画であります。企画内容は、「どのようにすればいすみ鉄道、並びにその沿線の町をより活性化できるか?各高校の鉄道研究部・サークルの生徒が考え発表する」というものです。
~はじまり~
私たち鉄研メンバーがこの企画を知ったのは2021年春のある時です。芝柏にある大きめな封筒が届きました。それはなんと鉄研宛てであり、高校生を中心に開封をさせて頂いたところ、中にはこの「い鉄甲子園」に参加しませんか?という内容の紙やパンフレットが入っていました。これらを見た私たちは参加を決意し、様々なアイデアを出しました。都心からの距離が遠く、まだなじみの薄いところがあるこの鉄道・沿線に費用を考慮して、何かしらの付加価値を見出せないかと考えました。その地区には菜の花・田園風景・美味しい食べ物が沢山あります。そこで、駅でのキャンプ(グランピング)、夜の星空列車、食べ物系複合列車(体験や市場見学なども含む)、伝統工芸品制作体験、トロッコ、複合の旅行プランを作成etc.....様々なアイデアが出ました。最終的には「自転車と鉄道を連携したサイクリングプラン」に決定しました。
~企画概要~
「自転車と鉄道を連携したサイクリングプラン」では自転車を鉄道の車両に乗せる、ということが一番の目的であり、自転車に慣れている人も慣れていない人もそれぞれの目的や体力に合わせて、自転車をうまく活用し、気軽に観光できるプランを考えました。自転車と鉄道の代金が一緒になったお得かつ分かりやすく、持ち運びの可能な切符の販売、スタンプラリー、まだまだある魅力発掘、拡散を目的とする「SNS」を利用したフォトラリーの開催なども組み込みました。実際の現地調査から導いたプランの一例も提示しました。
~メンバー~
高校生と中学3年生で行いました。企画を考える時などは、他の中学生のメンバーも話に加わる機会も多くありましたので、鉄道研究サークル全体での「い鉄甲子園」への意識と意欲がありました。
~現地調査~
今の時代はインターネットで多くのことが解決する世の中ですが、大事なのは「実際の五感で感じる」ことだと思い、計画を立て、7月に現地調査を実施しました。ここでは効率良く多くの情報を得るため、調査箇所を分担しました。朝早くに出発し、大原に到着後それぞれの配属箇所へ行き、それぞれ調査しました。ここでKeyとなったのがレンタサイクルです。全員がレンタサイクルを利用し、その柔軟性と利便性を感じた上で、この地区の新しい魅力を発見し見い出すとともに、問題点なども認識し発表の大きなスパイスとなりました。そして、鉄道沿線の素晴らしい観光資源を発見することができ、現地の方の優しさや温かさを肌で感じることが出来ました。そしてここでプロジェクト名を「いすみの風と人の温かさを感じるサイクリング」としました。
~一次選考~
発表の前に書類審査があります。これはパワーポイントを使用してつくったスライドを提出する形になり、この審査を突破することのよって発表というところまで到達することができます。スライドでは、文字を詰め込みすぎないこと、見やすく表示すること、生徒などにアンケートをとり客観的で信憑性のあるデータを使うこと、現地調査での大きな発見をしっかり取り込むことなどに注意し、作成しました。そして一時選考を突破することができました。ほっとすると共に、次のステップへの気持ちの切り替えをしました。
~新たな問題点~
発表は7分、質疑応答で3分と決まっております。より充実したスライドは多情報が故に発表時間の壁ができました。ここは大事なところとあまりそうでないところを分け、発表者の発表箇所と発表の際のマイク受け渡し、まとめる場所の再確認などを積み重ね、時間の面を達成することが出来ました。そしてこの発表はオンライン上で行うため、声の大きさとジェスチャー、目線、話すスピードを練習しました。そして発表の後の質疑応答に対応するために、質問の予想とそれに対する回答をより客観的な捉え方を大切にして、予め考えました。
~発表当日8月1日~
若干のトラブルもありましたが、全体としてはスムーズに進めることが出来ました。緊張もしましたが、堂々とやり遂げることが出来たと思います。甲子園のため、賞が存在します。運命の結果発表では、「地域おこし協力隊賞」を頂きました。いすみ鉄道様、ありがとうございました。
~取材~
9月にい鉄甲子園に関する取材を受けさせていただきました。オンラインの取材となりましたが、メンバー全員が意気揚々と熱く自分の思いを語っており、より良い取材となったと思います。ありがとうございました。この内容は2021年秋~冬ごろの広報誌に掲載されます。
高校2年部長 川崎由比
↓パワーポイントの一部となります。
2021年鉄道模型コンテスト in新宿
〜概要と経過〜
鉄道模型コンテストは、各学校が鉄道模型を用いて実在する、または架空の駅・景色・列車などを再現し、会場に集結させ、それについて発表し、それぞれを鑑賞し、最終的には賞を決めるコンテストとなります。例年では東京ビックサイトでの開催でしたが今年は新宿住友ビルで行われました。私達は2021年2月ごろから「どの駅を再現するか」を考え、最終的に私達芝柏生にとって馴染みがあり、変容する姿を見守っていた、東武アーバンパークラインの高柳駅に決まりました。高柳駅は元々、小さな駅でしたが、急行列車の運転の開始に合わせ、急行と普通の退避が可能な駅として、ホーム数が多くなるとともに、ホーム・コンコース・駅舎全てがリニューアルされました。2月ごろから実際に当駅に出向き、構造と情景、設置物を記録し、イメージを深めていきました。夏休み中も活動を活発に行い、完成を遂げることができました。
〜コンセプト〜
コンセプトは「いつもの日常を1/150で」です。深い思い出のある駅を模型にし、生徒そして皆さんに親近感を味わってもらうのが本作品のモットーです。
〜苦労〜
屋根を支える柱の部分の表現です。KATOさんの既製品であるホーム柱を塗りなおし再現しました。ホーム下に設置されている側溝や駅舎部分、窓ガラスなどをより実物の質感に近づけていくことが大変でした。
~こだわり~
屋根の中心に切れ込みを入れ、端を切り落とし、やすりがけをすることで、高柳駅のようにフラットな屋根を制作しました。
~日用品によるアイデア~
駅舎コンコース部分の窓と柱の木の部分にマッチ棒を使用しました。名付けて「マッチ棒大作戦」です。マッチ棒とガラスという違う素材を接着剤が見えないように接着し、それを駅舎に上手く組み込むということに苦労しました。この作戦により、自然のぬくもりとあたたかさを再現することができました。
~失敗を活かして~
ホームの高さにかかわるホーム下部の柱の長さを計画に反して短くしてしまいました。しかしこれをきっかけにその高さの分の箇所に茶色く塗装した段ボールを入れることで、結果的にはより実感に近い駅を作成できました。けがの功名となりました。
以下のリンクからより詳しい鉄コンアプリへと飛びます。是非ご覧ください。
https://moraco-app.web.app/diorama2021/2021_moraco_module_high_tokyo/202103092/detail_jp
2022年鉄道模型コンテスト in新宿
〜概要と経過〜
鉄道模型コンテストは、各学校が鉄道模型を用いて実在する、または架空の駅・景色・列車などを再現し、会場に集結させ、それについて発表し、それぞれを鑑賞し、最終的には賞を決めるコンテストとなります。例年では東京ビックサイトでの開催でしたが今年は昨年度と同じ新宿住友ビルで行われました。今年度はJR中央・総武緩行線「JR飯田橋駅」を制作しました。飯田橋駅は急カーブから一新した新しいホームが特徴的な駅で、私達はその暖かな雰囲気などを制作しました。夏休み中も活動を活発に行い、完成を遂げることができました。
〜コンセプト〜
コンセプトは急カーブで危ないホームを延伸して新しく作られた新ホームの落ち着いた雰囲気を醸し出す作品です。
〜苦労〜
ホームへの細かな装飾部品の取り付けが苦労しました。
~こだわり~
飯田橋駅は自然豊かでとても雰囲気のいい駅ですのでそれを再現するために様々な種類の草や植物を貼り付けました。
~日用品によるアイデア~
緩行線ホームと快速線の間の柵を自作しました。
~失敗をしてしまった所~
緩行線の線路と中央快速線の線路の間が狭くなってしまい架線柱も少しだけ傾いてしまいました。
以下のリンクからより詳しい鉄コンアプリへと飛びます。是非ご覧ください。
https://moraco-app.web.app/diorama2022/2022_moraco_module_high_tokyo/1587/detail_jp
〜概要と経過〜
鉄道模型コンテストは、各学校が鉄道模型を用いて駅との景色の組み合わせや列車などを再現し、会場に集結させ、それについてプレゼンテーションし、それぞれの作品を目で見合って、最終的には賞を決めるコンテストとなります。今年度は新宿住友ビル三角広場(東京都新宿区)で行われました。今年度はモジュール部門ではJR横須賀・総武快速線地下ホームの「JR東京駅」、HO部門では東武8000系を制作しました。東京駅はホームの売店であったり乗車位置だったりを緻密に再現出来たことでかなり再現度が高まったのではと感じました。東武8000系は来年度以降、東武野田線に新型車両の80000系が導入されるにあたり野田線から引退となる東武8000系の惜別として今回はこの車輌を作成いたしました。短い期間での制作となり制作期間中は常にバタバタしていましたが、それでも一つの作品として作りきれたことを嬉しく思います。
◯モジュール部門
〜コンセプト〜
東京駅のもう一つの動脈を再現する作品です。
〜苦労〜
プラ板を切り出した階段の製作に苦労しました。
~こだわり~
東京駅のホーム上の売店やエレベーターを、緻密なデータ作成で再現しました。
~日用品によるアイデア~
ホームの乗車位置目標のデータを作成、シール紙に印刷し制作しました。
また、ホーム上の柱を割らないタイプの割り箸を切り出して制作しました。
~失敗をしてしまった所~
階段の設計が少し大きすぎてしまったため、黄色い点字ブロックの内側が階段で埋まってしまいました。
◯HO車輌部門
〜コンセプト〜
コンセプトは「惜別」です。
〜苦労〜
初めてのHOゲージの作成として何から手をつければよいのか全くわかりませんでした。全体の見通しを立てることが難しく、スケジュール面で苦労しました。
~こだわり~
やはり東武8000系のシンボルである青と水色の帯の再現にこだわりました。すべて筆で表現しています。
~日用品によるアイデア~
車体自体は今回は木材で作成しました。木材の上に下地のサーフェイサーを塗布した上から塗装をすべて筆で行いました。
~失敗をしてしまった所~
スケジュールに失敗し、今回は6両作成することができず先頭車両のみの作成となってしまいました。
以下のリンクからより詳しい鉄コンアプリへと飛びます。是非ご覧ください。
モジュール部門出展作品https://moraco-app.web.app/diorama2024/2024_moraco_module_high_tokyo/3376/detail_jp
HO車輌部門出展作品https://moraco-app.web.app/diorama2024/2024_moraco_ho/3377/detail_jp
〜概要と経過〜
いすみ鉄道甲子園は、各学校がいすみ鉄道やその周りの地域を活性化させるために鉄道ができることは何かについて考えてスライドやパワーポイントを使用してまとめ発表しています。例年であればいすみ鉄道様のみにスポットを当てて開催しているのですが、今年はいすみ鉄道様だけでなく房総地域の活性化のために小湊鉄道様、JR東日本様とゲストとしてJR東海様が審査員として入りました。今年度は房総地域広範囲ということを考慮して房総地域を巡る「クルーズ紀行房総」について発表しました。
〜企画概要〜
クルーズトレインを房総に走らせる「クルーズ気候房総」を発表しました。両国から大原まではJR東日本所有のB.B.BASE、大原から上総中野を経由して五井までいすみ鉄道のキハ52-125と小湊鉄道のキハ40の併結運転で、五井から両国へJR東日本所有のB.B.BASEで運転します。その中で房総の特産品の日本なしを販売したり、お昼は房総で取れたてのアワビなどの海産物、その他にも車内で工芸品の例えば房総うちわの制作体験を希望制で実施するというものです。
〜コンセプト〜
コンセプトはJR東日本様が保有している四季島E001系やB.B.BASE209系を参考にさせていただきました。
〜メンバー〜
主に鉄道研究部中学2年生が担当しましたが、全体でスライドを共有して意見交換をしたり、全体で発表をしてスライドの最終調整をかけたりするなど鉄道研究部全体で試行錯誤しながら作り上げました。
〜苦労〜
クルーズ紀行房総と他の学校の発表との内容の差別化を図るのに苦労しました。
〜結果〜
いすみ鉄道甲子園で私達は、最優秀賞をいただきました。審査員の皆さんからは「中学生なのに、発表が堂々としていてすごかった」や「中学生が考える内容ではない!」などと絶賛していただきました。副賞としていすみ鉄道所有のキハ28の貸切運転の権利をいただきました。来年の春頃に貸切運転をする予定です。
〜いすみ鉄道甲子園振り返り〜
今回は、練習が足りず、本番のとき緊張したり、原稿を読み飛ばしてしまったりと、色々アクシデントがありましたが、結果最優秀賞をいただき、一ヶ月頑張ったかいがあったなと思いました。
また、今回の案をぜひ実現してくれたら嬉しいです。